感情と、自らのゲームをコントロールするタイガー・ウッズ
タイガー「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」受賞会見
5年連続の「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたタイガー・ウッズ。タイガーに招待された15名の選手が参戦する「ターゲット・ワールド・チャレンジ」の開幕記者会見で、タイガーに受賞の感想を聞いた。
タイガー・ウッズ
「今年のシーズン初めは膝の手術のことがありましたから、自分のプレーに不安を抱えていました。膝がどれだけ自分のプレーについてきてくれるか、また長いリハビリ期間のために感覚が鈍くなっていることなど懸念材料が多かったのです。しかし復帰初戦の優勝でとてもポジティブなスタートを切ることができました。そして、そのポジティブなフィーリングをシーズン終わりまで維持できました」
膝の手術のため、シーズン初めの5試合を見送ったタイガーだったが、周囲が書きたてる不安説を吹き飛ばすようにたった1試合でその健在ぶりを見せつけた。今年は例年にないような接戦となった「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」のレースだったが、やはりタイガーの技術のみならず、優勝への意志の強さなどが評価されたようだ。
タイガー・ウッズ
「誰でもプレーも身体も精神も好調なときは良いプレーができるさ。でも体調が悪かったり、スウィングが思うようにいかないときに勝つ。これが底力なんだ」
メジャー優勝がなかった今年、タイガーのドライバーをはじめ、使用クラブの論議や、スランプ説まで飛び出したが、そういった周囲の雑音をタイガーは大きな大会をみごとに優勝することで払拭した。賞金王こそ逃したが、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を決める選手たちには、タイガーの18試合参戦で挙げた5勝の重み、またその5試合のランク、そして史上2番目に低い平均スコア記録や、総合記録での1位などタイガーの凄さに票は迷うことなく投じられたようだ。
*「ターゲット・ワールド・チャレンジ」DATA
参戦選手16名、うち歴代メジャー優勝者は9名。02年ライダーカップ選抜メンバーは8名。世界ゴルフランキング上位10名中6名が参戦している。参戦選手全員の2003年シーズン総合優勝回数は31試合。ディフェンディング・チャンピオンは先週欧州PGAツアー開幕戦で優勝したばかりのパドレイグ・ハリントン。