第三子、サミュエル君の誕生に立ち会うため、4週間もトーナメントから離れていたフィル・ミケルソン。一時は出産時の合併症で、エイミー夫人が集中治療室に運ばれるなど、緊迫した事態も起きていたが、現在は母子ともに健康。久々の参戦、さらにマスターズ前週ということもあり、練習場ではコーチのリック・スミスと入念なレッスンを行っていたミケルソン。しかし記者会見では質問内容がほとんどが家族についてだった。

フィル・ミケルソン
「サミュエルは先々週の日曜日に無事生まれ、7ポンド7オンスで身長は20．5インチ。ホンダクラシックかベイヒル招待の週に生まれていたら、ザ・プレーヤーズ選手権は参戦しようと思ってた」

記者「その間、フィットネスなど試合に向けての体調管理はしていましたか？」

フィル・ミケルソン
「それは私が太ったって言いたいのかい？正直に言ってくれていい。運動もしていたし、筋トレもしていた。今週は家族が一緒に来られないので、トレーナーが同行してくれているが、鍛えつづけている」

そしてお約束のタイガーにまつわる質問。その内容まで家族についてだった。質問は、「貴方には素晴らしい家族があるが、その家族を大事にするあまりゴルフが犠牲になっていないか？タイガーにはまだ家族がないから、ゴルフに集中できていると思うのだが？貴方も家族がいなければ、もっとレベルアップするのでは？」という内容。

フィル・ミケルソン
「妻や子どものいない方には分からないと思うが、人生において子どもを授かることは素晴らしいこと。この喜びはかけがえのないもの。この喜びを失ってまで欲しいものなどない。まだタイガーは結婚もしていないし、子供もいないが、彼だって家庭を持つ喜びを欲していると思うし、家庭を持ったら大事にすると思う。さらに家庭をもっても彼のゴルフには何ら影響はないはず」