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2011年 全米オープン
期間:06/16〜06/19 場所:コングレッショナルC.C(メリーランド州)

勝てない米国勢…4大メジャーは5大会連続で“欧州勢”が制覇中

米国メリーランド州コングレッショナルCCで行われた「全米オープン」は22歳のロリー・マキロイが、2位以下に8打差をつける独走でメジャー初タイトルを獲得した。米国の首都ワシントンD.C近郊のコースが舞台となったビッグイベントで、今季は欧州ツアーを主戦場に選んだ北アイルランドの新星が、その強さをまざまざと見せつける結果となった。

昨年4月の「マスターズ」でフィル・ミケルソンが勝ったのを最後に、米国勢のメジャーチャンピオンは誕生していない。その一方で、力を誇示しているのが欧州ツアーを主戦場とする選手たちだ。

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同マスターズ以降の優勝者は全員が、それぞれの大会でメジャー初タイトルを手にした5人。
2010年「全米オープン」 グレーム・マクドウェル(北アイルランド)
2010年「全英オープン」 ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)
2010年「全米プロ」 マーティン・カイマー(ドイツ)
2011年「マスターズ」 チャール・シュワルツェル(南アフリカ)
2011年「全米オープン」 ロリー・マキロイ(北アイルランド)

また、今大会直前の世界ランキングも上位3人は1位ルーク・ドナルド、2位リー・ウェストウッド(ともにイングランド)、3位カイマー。同8位だったマキロイも順位を大幅に上げてくるはずで、その流れはより顕著なものになる。

タイガー・ウッズが故障とプライベートの問題でツアーから姿を消し、勝利から遠ざかっているこの期間と、欧州勢の攻勢の時期が重複していることは否めない。カイマーは「タイガーが戦列を離れて以降、米国勢は少し、もがいているように感じる。それと僕は、パドレイグ(ハリントン)が(2008年)全英と全米プロで連勝したのをきっかけに、『俺たちも米ツアーで勝てるぞ』という自信がついたと思っている」と話した。

そのハリントンは現状を「確かに今、僕たちは強い時期にある。でもそれは潮の満ち引きみたいなものじゃないかな」と表現した。「80年代は我々が強かったけれど、その後は米国勢の“支配”があった。そして今、また欧州勢が結果を出している」。

この最終日、11位タイでフィニッシュしたデービス・ラブIIIには、インタビューの冒頭で「(次期)ライダーカップで米国選抜のキャプテンを務めるにあたって、現状をどう思うか?」と質問が飛んだ。すると欧州勢の活躍を「セベ(バレステロス)と、ベルンハルト・ランガーの功績が大きい」と分析。そして「近年のトーナメントのリーダーズボードを見てみれば、3分の1が米国人、欧州勢も3分の1、そして残りの3分の1はアジア人から南アフリカ人、オーストラリア人だ」と以前に比べて米国ツアーのメンバーが以前よりも多国籍になっていることを強調。「来年の今頃は、4人の米国人がメジャーを勝って、それについて話しているかもしれない。なんにせよ、我々はゴルフコースでナショナリティをかざして戦っているわけではない」と話した。

潮の流れの変わり際はいつになるのか、“強いアメリカ”は何をきっかけ戻って来るのか。7月には全英、8月には全米プロが控える。しばらくこの話題は続くことになりそうだ。

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