無風なら通算25アンダー? 松山英樹が横浜CCの攻略ポイントを解説した
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前情報(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7322yd(パー71)
横浜CC・西コースは2014~16年にかけて設計家のビル・クーアとベン・クレンショーにより大規模な改修が行われた。日本開催のPGAツアーをホストするのは昨年に続き2回目。自然回帰をコンセプトとしたクラシカルなコースデザインについて、松山英樹は「リンクスっぽいイメージが湧く」と語る。
傾斜が大きく、その数も多いグリーンは落としどころを間違えると、ボールをピンからどんどん遠ざける。「ショットでグリーンをこぼすと、起伏の形状によって周りにボールが流れていく。その感じからすると全英オープンのようなところがある。あるいはパインハーストNo.2の少し“やさしい版”というか。難しさのメインがラフ(からの処理の難しさ)ではない」と例を挙げて説明した。
砲台気味のグリーンに向けたアプローチはピンの奥が見えなかったり、「上って、下る」ラインが残ったりと、ウェッジを手にした選手の恐怖心をあおる。「グリーンを外すと難しいから、ティショットとアイアン勝負じゃないかなと思う。ただし、アプローチに不安があるとアイアンショットを難しくする」。手前から奥にかけて激しくせり上がったグリーンが多く、アイアンやウェッジでのショットでスピンがかかりすぎ、花道に戻るケースが散見される。パー5が2つ、パー71設定の7322ydではショットの総合力を問うものだ。
松山は18ホールを見渡し、各エリアでの視覚的な難しさも挙げた。3番(パー3)や6番(パー5)は奥にカップが切られた場合、「ピンの周りにほとんどスペースがないように見える」と指摘。打ち下ろしになる9番や11番の2打目は「残り距離の数字と自分の距離感を信じられるかどうか」と攻略ポイントを挙げた。一見すると広そうな10番、18番のフェアウェイもティショットの慎重なターゲット設定とそこに打ち切る技量が試される。
独特な見解を示すのが、バーディがたくさん生まれそうな距離の短いホールについて。8番(357yd)はグリーンを外しボギーとした際の精神的なリスクを考え、「右手前のピンの日でなければ、僕はパーでいい」とさえ言った。15番(387yd)は、2打目をどこから打つかによって、グリーン上の傾斜のアングルが大きく変わるため難しいという。
開幕前日のプロアマ戦では、腰痛で6ホールを残して棄権するまでコースを入念にチェックした。「フェアウェイは軟らかいけれど、グリーンは仕上がっている」と言い、秋の長雨により芝が薄くなったエリアにも目を配り、早藤将太キャディと「ここは修理地扱いになりそう」「6インチプレースかもしれない」と話すなど作戦を練った。
昨年のザンダー・シャウフェレの優勝スコアは通算19アンダー。繊細さと豪快さを兼ね備えたPGAツアーのトッププレーヤーであれば、「風がなければ25アンダーくらい出るかもしれない」と松山は言う。「でも、(天候は)そうはいかないから」と考えつつ、スコアの伸ばし合いを覚悟した。(横浜市保土ヶ谷区/桂川洋一)