ロイヤルバークデールでクラレットジャグを掲げた10人の王者たち<後編>
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前情報◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
1860年に始まった世界最古のトーナメントは16日(木)から、第154回大会がロイヤルバークデールGCで開催される。イングランドの北西部に位置し、10度の大会が行われてきた。勝者の証であるクラレットジャグを当地で掲げてきた10人の歴代チャンピオンを紹介する。後編は1983年大会から前回2017年まで。
<1983年>トム・ワトソン
ロイヤルトゥルーンでの1982年大会に続く連覇。最終ラウンドの前半で2つスコアを落として首位から一時陥落したものの、バックナインで3バーディを奪って1打差の勝利を収めた。ワトソンにとって5度目の大会制覇であり、イングランドで挙げた初めての勝利でもあった。“新帝王”と称されたが、マスターズ2勝、全米オープン1勝を含むメジャー通算8勝目となったこの勝利を最後にタイトルから遠ざかった。
<1991年>イアン・ベイカーフィンチ(オーストラリア)
前年まで2度、最終日最終組でプレーしていたがクラレットジャグに手が届いていなかった。第3ラウンドでコース最少スコア更新となる「64」をマーク。翌日にジョディ・マッドが大会最少スコアに並ぶ「63」をたたき出したことで記録はすぐに塗り替えられたものの、念願のメジャー初優勝を飾った。「これまで勝てなかった経験が、私を強くしてくれた」と語った。
<1998年>マーク・オメーラ
日本ツアーで活躍したブライアン・ワッツとの4ホールのプレーオフを2打差で制し、41歳で大会初優勝を果たした。4月の「マスターズ」に続くタイトルで、同一年にメジャー2勝を達成した最年長選手となった。また“弟分”であるタイガー・ウッズが1打差の3位に入っている。オメーラはのちに85年「フジサンケイクラシック」、92年「東海クラシック」で勝利している。
<2008年>パドレイグ・ハリントン(アイルランド)
カーヌスティでの2007年大会でのメジャー初制覇に続く大会2連覇を果たした。2位のイアン・ポールター(イングランド)に4打差をつける圧勝劇。「全英オープンチャンピオンとして素晴らしい一年を過ごせたので、手放したくなかったんだ」と語った。同年に「全米プロ選手権」も制しており、米国&欧州ツアーの最優秀選手に輝いている。
<2017年>ジョーダン・スピース
3打差首位で迎えた最終日は、大会史に残る18ホールとなった。スピースは序盤4ホールで3ボギーとし、マット・クーチャーに並ばれる。13番ではティショットを右の深いラフに曲げてトラブルとなった。しかしそこで「練習場はOBかい?」と、そうでないことを確認してアンプレヤブルを宣言。ショットを打ち込んだ地点の後方に広がるドライビングレンジにドロップし、3打目をグリーン手前まで運ぶスーパーボギーで切り抜けた。23歳11カ月26日での「マスターズ」「全米オープン」に続く3つの異なるメジャー制覇は、ジャック・ニクラス(23歳6カ月)に次ぐ史上2番目の若さだった。