ツアー会場でヘアカット 金子駆大の欧州ツアー初体験は続く
◇米国&欧州男子◇ジェネシス スコットランドオープン 事前情報(8日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇7282yd(パー70)
英国を訪れたのも、リンクスコースでゴルフをするのも今週が初めてだ。DPワールドツアー(欧州ツアー)のルーキー、金子駆大はPGAツアー(米ツアー)との共催大会を前に「マジで難しいです。(JFE)瀬戸内海ゴルフ倶楽部ではやったことありますけど…」と頭を抱えていた。
強風に負けない低い球を打ったり、フェアウェイウッドでグリーン周りから転がしてみたり。「分からないから、いろんなことをやっている感じですね。実際に試合で使えるかと言ったら分からない」と硬い地面や、点在するポットバンカー、ややこしい傾斜に対応する術を懸命に探る。「やったことがないゴルフをさせられる。考えることが多すぎて疲れる。コースを知っていないと無理ですよね。この3日くらいじゃ慣れないです」。そう簡単に太刀打ちできる相手ではないことだけは理解した。
未体験のタイプのコースへの不安は大きそうで、表情は明るくもある。5月末の「オーストリアアルペンオープン」で初優勝を挙げた。新天地に溶け込みつつあり、この日の午前中にはクラブハウスに設けられたバーバーで長く伸びた髪をカット。海外遠征中にヘアサロンに行けない選手たちのためにツアーが用意してくれるサービスを初めて利用して、リフレッシュした。
次週はイングランドのロイヤルバークデールGCで「全英オープン」をプレーする。メジャーの大舞台にも「やることは普段とあまり変わらないので、あまり意識し過ぎずに頑張りたい」と自然体を貫くのが23歳の本音でもある。メジャー初出場となった5月の「全米プロ」でカットラインに1打足りず予選落ち。2日目の最終ホールで3mのバーディパットを決めきれなかった。
「結構、へこんだんですけど、あれが入っていたら(オーストリアで)優勝できていなかったと思うんです。全米プロで4日間プレーして、翌週のベルギー(ソウダルオープン)で2位には絶対に入れなかった」。オーストリアで歓喜の瞬間が訪れたのはその翌週のこと。何がきっかけになるか分からないと身をもって知ったからこそ、目の前の一日を大切にしている。(ノースバーウィック/桂川洋一)