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ライダーカップ/米国チームは練習開始!欧州チームはVIP待遇で到着

月曜日、米国選抜チームは開催地オークランドヒルズ入り。初の練習ラウンドを行なった。その頃、バージン・アトランティック航空からプレゼントとしてチャーターされた飛行機で欧州選抜メンバーはロンドンを出発。キャプテンのベルンハルト・ランガ-の手にはパスポートと栄光のライダーカップ。カップはもちろん積み荷としてではなく、選手たちとともにファーストクラスでアメリカに渡った。いよいよ、第35回ライダーカップの週がやってきた。

開催コースのオークランドヒルズは準備万端。グランドスタンドや大型のジャンボトロンもしっかり設置された。その会場で早々と練習ラウンドをはじめたのはフィル・ミケルソン。コーチのリック・スミスを従えて、ゆっくりとコースを見てまわった。9番ホールに差し掛かると多くのアメリカ選抜メンバーたちのキャディたちと合流。歩測しながら細かいヤーデージをそれぞれにメモしていた。今回から始めて、キャディたちも全部のミーティングに参加することになった。

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フラッフ・コーワン(ジム・フュ-リックのキャディ)
「我々キャディをミーティングに参加させる意図は、キャディもチームとして一致団結させるためです。またキャディが常に選手と共にいられるという一体感を生んでくれるんだと思います」

「一致団結」という米国キャプテン、ハル・サットンの願いは選手たちのキャディバッグにも現れていた。米国の象徴、鷲の絵柄が施されたキャディバッグには、キャプテンと全12選手の名前が刺繍されていた。

午後にはフューリックとフレッド・ファンクが練習ラウンドをスタート。すでにお祭り騒ぎは始まっているという。

フレッド・ファンク
「宿舎にはビリヤードやらピンボールマシンにビデオゲームと遊べるものが山ほどあるんだ。なんだか子供に戻ったみたいにワクワクしているよ」

午後には欧州選抜チームがデトロイトに到着。バージン・アトランティック航空創設者からのプレゼントだった最新鋭のファーストクラスでの旅にどの選手も満足顔だった。

トーマス・レベ
「最高だよ。ファーストクラス以上のサービスだったね。信じられないほどのサービスだ。足の先から頭まで全部マッサージもしてもらえたよ」

パドレイグ・ハリントン
「マッサージも受けたけど、何でも叶うという状態だったね。中にはネイルまで塗ってもらおうかって調子に乗る選手もいたよ。でも不思議と一緒に機内で話しているうちにチームとしての一体感が生まれたね。すごいね。いいチームになるよ」

そして米国キャプテンが笑顔でお出迎え。空港内での記者会見では、にこやかに座る両キャプテンから、「試合の結果がどうであれ、友情は続くよね?」と笑顔で確認し合っていた。

その頃タイガーは・・・

欧米のライダーカップ選抜メンバーが続々と集結している中、タイガー・ウッズはスポンサーであるビュイック主催のクリニックをミシガン州ロチェスターで行なっていた。

タイガーの見事なデモンストレーションの中には正座してドライバーを打ったり、お得意のウェッジでのボールリフティングに一ひねり加えて、フェイスだけのリフティングではなく、グリップエンドにワンバウンドさせるなど、そのテクニックを惜しみなく披露していた。

ライダーカップ・データ

今回で第35回を数えるライダーカップ。米国選抜が24勝8敗2分けと勝っているが、過去4大会では、欧州選抜が3勝している。開催するオークランドヒルズは過去に6回の「全米オープン」、2回の「全米プロ選手権」、2度の「全米シニアオープン」と、USGAの「全米アマチュア」、「全米女子アマチュア」を開催している名門コース。今回はアメリカ選抜にとってはホームコース・アドバンテージ。「勝たなければならない」と追い詰められている。

ちなみに、オハイオ州で開催されていたジュニア版のライダーカップは、欧州選抜が8.5対3.5の圧勝でアメリカ選抜を下している。この戦いは今年で2回目だが、2大会とも欧州選抜チームの圧勝で終わっている。

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