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全米プロ優勝インタビュー/ビジェイ「全員破るつもりでプレーする」

-まず最初に、率直な感想は?

ビジェイ・シン
「とにかく今日のスコアで優勝したことに驚いている。ジャスティン(レナード)が最後(18番をボギーにして)チャンスをくれた。その前にも数ホールあったけど。俺自信のゴルフはそんなに悪かったとは思っていない。良くないショットが2つだけあった、4番と15番ホール。今日はパッティングで少しへこんだかな。別に悪くはなかったんだけど、どれもこれも落ちなかった。19番目のホールで今日初めてのバーディを決めて、思わず笑っちゃったよ。誰かが何で俺が笑ってるのか聞いてきたんだよ。でも今日のパッティングには満足していない・・・でも、いいじゃないかな、勝ったんだし!」

-この勝利は今までの中で一番「汚い」勝利だったと思いますか?

ビジェイ・シン
「いや、最も『美しい』勝利だと思う。今日は全力を常に出してプレーしていた。バックナインはコンディションが本当に厳しくなった。絶対誰もバーディは取れないと確信していた。とにかくタフな一日だった。俺は何とか踏ん張って、諦めなかった。『いずれはパットが決まるから』と、自分にずっと言い聞かせていた。今日のスコアを見れば、俺は4オーバー叩いている。でも俺にとってこれは良い4オーバー」

-一日中ずっと諦めずに我慢し続けて、最後に思わぬチャンスが舞い込んできましたね。プレイオフのあなたのプレーは別人でしたね。もう一度白紙からスタートできた時はどんな気分でしたか?

ビジェイ・シン
「そうだな、プレーオフに入ってしまえば、2位でフィニッシュするのは分かってるんだよ。どんなに悪くても2位。(プレーオフ最初のホールでやったように)必要であれば、ボールを思いっきり叩きのめしてやればいいんだよ!プレーオフはプレーオフ。何も失うものは無いんだから積極的にプレーすることだけを考えた。

「正直、今日の自分には落胆とまでは言いませんが怒っていました。幾つか最低なスイングがあったし・・・でもホールアウトしてみれば『良い76』だった。

-今日の唯一のバーディがプレーオフで出ました。1バーディであのトロフィーが手に入ったことは信じられますか?

ビジェイ・シン
「一つでも入るのを見れて本当に嬉しかった(笑)。プレーオフの10番でティショットにドライバーを選んだのもその理由なんだ。レギュレーションの時はドライバーで少し左に引っ掛けてしまった。でも少し右に飛ばせれば、バーディチャンスがあると思っていた。時間をかけて考えた甲斐があったよ。一日中あのショットをずっと待っていたし、最高のタイミングで来た。

「(プレーオフ10番のティショットからは)すごく調子が良かった。僕が生涯参加したプレーオフの中で一番上手くプレーできたと思う(笑)。あの場面になると、変なことを想像し始めてしまうものなんだけど、(プレーオフ2ホール目のパー3)17番のショットは最高だった。今週打った中ではベストショットだと思う」

-2003年のシーズンからこれで通算9勝を挙げています。このメジャーをその快挙に加えることはあなたにとってどれだけの重みがありましたか?

ビジェイ・シン
「この勝利は俺のキャリアの中で最高の功績だと思う。『ベリーパター』から離れて2連勝・・・こんな大きな大会を勝てるほどパッティングが早く上手くなるとは、一度たりとも思ったことはなかった。これが俺の一年の集大成『マスターズ』は良いプレーをしたけど勝てなかった。全米では最初の2日は上手くいって、全英でも全体的には良い内容だったと思う。でも、これで上手く締めることができた。もう一つメジャーを勝ちたかったんだ。最高のタイミングで勝てたよ。

「俺の選手生命は残り長くはない。5、6年がいいところ。あと幾つか勝ちたい。これはその目標への最高のスタートだし、まだ勝つ機会はたくさん残ってると思う」

-41歳という年齢でピークに達することはゴルフでも、その他のスポーツを見渡しても非常に稀なケースだと思うんですが、今自分が何歳くらいだと思ってプレーしてますか?

ビジェイ・シン
「今?今から18ホールプレーしても歳全然感じないよ。

「トレーニングはかなりこなしてます。だからフィジカル面では、今まででベストのコンディションだと思う。パワーもついてる。努力は必要だよ。でもその努力は引退するまで続けて、良いコンディションは維持するつもり。それがいつかはわからないけど・・・。

-昨日は最初2、3打のリードを相手に与えても、冷静に対処すれば必ず追いつけると言ってました。でも後半に入ってもなかなかパットが沈んでくれませんでしたが、その苛立ちはどれほどのものだったのですか?バックナインではホールアウトした後、何度か湖に向かっていましたが、自分に何か言い聞かせていたんですか?

ビジェイ・シン
「誰よりも俺のパターに話し掛けていたよ。『いずれは入る!』と、自分に言い聞かせていた。決めれる距離に何度もいた。だって、今日は2パットが17ホールもあったんだ。あるところまでくるとイライラし始めるんだけど、そこは冷静に踏ん張った。しかも誰も動きを見せなかったから、なお更忍耐強くある必要があった」

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