石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
ミケルソン/マスターズ攻略の鍵はグリーン脇からのパター
2004/04/16 09:00
フィル・ミケルソンは一体全体いつ、左利きのジャック・二クラスのようになり、まるでアイビーリーグでチェスをしているが如く、重要なチャンピオンシップで立ち回れるようになったのか?オーガスタナショナルで行われた第68回マスターズでミケルソンは、二クラスの一番良い時と比肩するといっても過言ではないだろう。ミケルソンはもっともパーオン率が高く、彼のショットは誰よりも多くグリーンを捕えた(53/72)。彼のプレーはスマートだった。グリーンが非常に短く刈られたオーガスタナショナルのグリーンで、ミケルソンはミスショットを披露した後、グリーン脇からアプローチではパターに切り替えた。
誰もが大技を披露したい誘惑に駆られるゴルフコースだが、これまでに痛い経験で学んできたミケルソンは、16番パー3で一度ダブルボギーを出すだけだった。それからの56ホールはボギー以下の成績は出していない。「彼は本当に自制心がある」とミケルソンの第3ラウンドをみたスウィングコーチのリック・スミスは言う。そしてこれは「一年かけてようやく手にいれた習慣」だということだ。
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オーガスタナショナルに先駆け、ミケルソンはアトランタのベルサウスクラシックに立ち寄って調整をしていた。スミスやショート・ゲームの天才デイブ・ペルツとゴルフコースを回ったりしていたのである。過去三回を3位で終えているミケルソンは、一つ一つのショットが重要になってくると考え、コースを研究して打数を減らす算段をしていたのだ。「3年間で発見したんだが、もしショットの数を減らすことができていればニ回は優勝できていた」とミケルソン。今年の成績は、2001から2003年のトータルスコアとの差が9ストロークあった。
だから、彼はかの有名なフロップショットでさえも、オーガスタには合わないという理由でやめ、代わりにグリーン周りの難しい場面にパターを選ばせたのだ。土曜日、彼はグリーン脇からパターを3回使用、その3ホール全てパーセーブをしている。最終ラウンド、彼は後半パー3のコースで、大胆なアイアンショット見せ、2バーディを決める。その二つ目のホールこそ、彼が過去のマスターズで痛い目にあったことのある16番だった。「こんなゴルフだったらいいね」とスミス、「いつもこんな風でも構わないよ」とさまになったグリーンジャケット姿で言う。ミケルソンも同じように言うかもしれない。