背中を痛めているジム・フューリックの様態は!?
タイガー、疲労にめげず「ドイツ銀行チャンピオンシップ」に参戦
タイガー・ウッズは、先々週から、シカゴ、ヒューストン、オーランド、アクロン、アイルランド、そして、マサチューセッツ州のノートンと、慌しく各地を移動しています。タイガーを始め、ライダーカップ・アメリカ選抜チームのメンバーとキャプテンのトム・レーマンは、月曜日と火曜日の2日間アイルランドのKクラブで練習ラウンドを行い、水曜日の朝、アメリカに戻りました。そして、タイガーはその足で今週の「ドイツ銀行チャンピオンシップ」入り。5試合連続優勝を狙います。
タイガーは、「全米オープン」で予選落ちとなったあと快進撃を続けていますが、父親を亡くしたあとに出場した2つ目の大会、7月初旬の「ウエスタン・オープン」で2位フィニッシュ。その後3試合連続で優勝、そして先週ファイヤーストーンでその数を4試合連続に増やしています。金曜日から始まる「ドイツ銀行チャンピオンシップ」の開催地マサチューセッツ州ノートンからタイガーについて伝えてもらいました。
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タイガーはやや時差ぼけ気味のようです。“全米プロ”で勝ったタイガーは、翌週、スチュワート・シンクとのプレーオフを制し、ブリヂストン・インビテーショナルで優勝。その後、ライダーカップのメンバーと一緒に、アイルランドのKクラブで2日間過ごし、ここボストンに昨日の朝到着。さすがのタイガーも疲労をかくせません。
タイガー・ウッズ
「結構、来てますね。(笑)過去2週間、優勝争いをしたあと、あわただしくヨーロッパ訪問。戻ってきた翌日のプロアマ戦ですからね。」
記者
「ライダーカップのメンバーそろってのKクラブでの練習はかなり効果があったんじゃないでしょうか?」
タイガー・ウッズ
「ええ、とても有意義でしたね。初日は雨が降ったりして、思うように練習ができませんでしたが、夜はみんなで楽しく過ごしました。」
記者
「じゃ、もうバッチリですね?」
タイガー・ウッズ
「悪影響がないのは間違いないでしょう。全員をよく知ることができましたし、ほとんどの選手がポーカーをやったり、みんなで楽しめました。」
タイガーにとって、ライダーカップ出場は今年で5回目。過去4回中、3回アメリカチームが負けています。タイガーは、フォーボール、フォーサム、そしてシングルスと毎回必ずプレーしており、通算成績は7勝11敗2引き分けとなっています。
記者
「戦績からみると、あなたは決して優れたライダーカップ・プレーヤーじゃないですよね?」
タイガー・ウッズ
「そのとおり、違います。」
記者
「じゃ、どうやって汚名返上しますか?」
タイガー・ウッズ
「ベストのプレーを心がけるしかないですね。今までで最高のマッチとなっても負けたことが何度もあります。63が1回と65で2度回ったのに、ベストボールで1ポイントしか稼げないこともありました。でもそれがマッチプレーです。ベストのプレーをしても敵のプレー次第ですからね。」
記者
「あなたとジム・フューリックはプレジデンツカップでチームワークばっちりでしたが、“ライダーカップ”でも彼と組んでポイントを稼げるのじゃないでしょうか?」
タイガー・ウッズ
「組み合わせはまだわかりませんからね。トム・レーマンは私たちを同じ組にする方向でいるようですけど他にもオプションはあります。」
タイガーを始めとするアメリカチームは、“ライダーカップ”でこそ苦戦が続いているものの、去年のプレジデンツカップではキャプテンのジャック・二クラスに優勝をプレゼント。それがライダーカップでの勝利につながるかもしれません。
記者
「今年のチームは、これまでのライダーカップのときとは違う感じがしますか?」
タイガー・ウッズ
「そうですねぇ、全員が30代と40代で年齢が近いですからね・・・。」
記者
「そういえる年になったのですね?」
タイガー・ウッズ
「おかげさまで。スコット・バープランクが一番年上ですが、基本的にみんな同じ世代です。初出場の選手がいても、ほとんど同じ年ですからね。」
記者
「あなたは個人戦では、まずまずの成績を収めていますよね?」
タイガー・ウッズ
「悪くないと思いますよ。」
記者
「今週、この大会では非公式のホストということもあり、優勝したいと思いますが、なんといってもここまで4試合連続優勝ですから周りの期待も大きいし、みんなが応援しています。そのあたりはいかがですか?」
タイガー・ウッズ
「とにかく、さらにいいプレーがしたい、それだけですね。そのための努力は惜しみませんし、今日も2、3のことを調整しました。ゴルフコースは、これまでで最高の仕上がりですから、私を含め、選手みんなが喜んでいます。」
記者
「あなたはいろいろな勝ち方でタイトルを手にしていますが、そんな自分への挑戦に打ち勝つことこそ、あなたの目標ですよね?」
タイガー・ウッズ
「ええ。それがゴルフですからね。心の中に潜む悪魔と戦いながらのゲーム、それがゴルフです。弱気になりそうな気持ちを振り払って優勝したときは、喜びもそれだけ大きいですからね。」
「ドイツ銀行・チャンピオンシップ」は、今年で4回目の開催ですが、非公式ホストのタイガーは、まだ勝ったことがありません。タイガーは、7位タイ、2位タイ、去年は40位タイでした。今週は誰もが期待している5試合連続優勝がかかっています。タイガーはメジャーと世界ゴルフ選手権の大会を続けて優勝争いした後だけに、疲れたと話していました。しかしタイガーは、今日の午後休めますし、初日は午後のスタートだけに充分睡眠をとれるはずです。いずれにしても、メンタルな部分で誰よりも強いのがタイガーですから心配ないでしょう。