苦しんだ“AO”と輝き放った“N”/賞金王たちのマスターズ(1)
2023年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
グリーンジャケットに迫った片山晋呉/賞金王たちのマスターズ(2)
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)
昨季国内ツアーで賞金王に輝いた比嘉一貴が、4月6日(木)に始まる今季メジャー初戦「マスターズ」に初出場を果たす。日本勢のオーガスタ到達は35人目。その間、日本ツアーで頂点に立った16人がゴルフの祭典に挑んできた。「賞金王たちのマスターズ」と題し、第2回はグリーンジャケットに肉薄した2000年代の序盤を振り返る。
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■片山晋呉(5回)
ハイライトは5度目の賞金王に輝いて臨んだ09年。5打差6位スタートの最終日に「68」をマークした。アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が勝った三つどもえのプレーオフに2打届かなかったが、単独4位は21年に松山英樹が優勝するまで日本人最高成績だった。この大会の片山が松山以外にメジャーでトップ10入りした最後の日本人でもある。
■伊澤利光(2回)
初出場した2001年に4位タイ。タイガー・ウッズが“タイガー・スラム”と呼ばれるメジャー4連勝を決めた大会で合計3個のイーグルを奪い、2日目(66)、最終日(67)とベストスコアだった。同年は現在も国内男子の最高額として残る2億1793万4583円を稼いで初の賞金王。予選でウッズと同組だった02年は予選落ち。賞金王として2度目の挑戦だった04年も決勝に進めなかった。
■谷口徹(2回)
2000年から08年までの間は片山、伊澤に加えて3人で日本のトップを争う構図だった。02年に初の賞金王となって翌年大会に出場したが、「71」のスタートから2日目に「79」と崩れ、カットラインに1打及ばなかった。片山の4年連続キング戴冠を阻止した翌年の08年も初日「76」が響いて1打足りず、決勝ラウンド進出を逃した。