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2021年 全英オープン
期間:07/15〜07/18 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)

「テーマパークみたい」 初メジャーで予選通過・木下稜介の三十路の始まり

◇メジャー第6戦◇全英オープン 2日目(16日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)

通算1オーバーのカットライン上でのプレーとなった終盤、木下稜介はしびれる場面の連続だった。最終18番も1mを残した微妙なパーパット。「手が震えました」。しっかり沈めて初メジャーで予選通過を決めた。

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30歳の誕生日を迎えたこの日、1番で幸先良くバーディ。前日苦しめられた左からの風には、持ち球のドローではなくフェードを選択して冷静に対処した。

後半10、11番(パー3)の連続ボギーでトータル3オーバーまで後退してから、集中力を発揮。13、14番(パー5)の連続バーディを含め5ホール連続の1パット。16番(パー3)でもピンに近い右手前バンカーからの寄せが3mほどオーバーしたが、返しをねじ込んだ。

今大会2日間、1ホール当たりの平均パット数(1.53)はフィールド3位タイにつける。「パッティングで苦戦すると思っていたが、スピードも合ってきてバーディがたくさん獲れている」。大会前はパター変更を視野に入れるほど警戒していたグリーンの重さにアジャスト。36ホールで9バーディを積み重ねる要因となっている。

本来なら2020年に出るはずだった全英。コロナ禍で中止となり、国内ツアーで初優勝から2連勝とさらなる自信をつかんで乗り込んできた。「去年出ていても、たぶん予選は通れていなかったと思う。(連続ダブルボギーだった)初日の2、3番も流れが非常に悪かったし、きょうも10、11番で3オーバーまでいった。そこから戻せる力が、少しずつついてきたように自分で感じる」とうなずく。

日本勢でただ一人とはいえ、ギリギリでの予選通過に満足するわけにはいかない。大会前には欧州ツアーのアフィリエイトメンバー登録も済ませ、今大会と次戦「WGCフェデックス セントジュード招待」のポイント加算で新たな道が開ける可能性もある。「テーマパークでゴルフをしているみたい。本当に楽しい」と表現するメジャーの大舞台。4日間堪能できるとなれば、あとは貪欲に上を目指すだけだ。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)

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