「AT&Tペブルビーチプロアマ」最終スコア
2021年 AT&Tペブルビーチプロアマ
期間:02/11〜02/14 場所:ペブルビーチGL ほか(カリフォルニア州)
「人生最高のフィニッシュ」で優勝 バーガーがリードするツアー記録とは
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ 最終日(14日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7051yd(パー72)
大混戦の締めくくりはチャンピオンにふさわしい、それだった。トップタイで迎えた最終18番(パー5)、2オンから9mを沈めてイーグルを奪ったダニエル・バーガー。「これまでで最高のフィニッシュのひとつだ。きのうは(18番で第1打を)OB、きょうは人生で一番の3Wのショット(2打目)を打って、パットが花を添えた。”リベンジ“成功」。力強いガッツポーズでツアー4勝目を喜んだ。
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前日3日目に18番のダブルボギーで失ったリーダーの座は、この日すぐに奪い返した。2番(パー5)をイーグル、3番でバーディと勢いづき、ライバルたちを牽引。「僕は自分の順位を確認しながらプレーするタイプ。でもファンがいなくて、歓声が聞こえないから難しかった。最後の4、5ホールは神経をとがらせた」。そうはいっても、前回勝ったのは昨年6月「チャールズ・シュワブチャレンジ」。コロナ禍のシーズン再開戦はまさに無観客試合のスタートとなる一戦だった。
後続に2打差をつける結果を呼んだ2イーグル4バーディ、1ボギーの「65」は、最終日の堂々のベストスコア。バーガーには現在、今季ツアーでトップの継続記録がある。昨年10月「ザ・CJカップ」の初日から26ラウンド連続でオーバーパーをたたいていない。昨季も記録の残る1983年以降で8番目となる「32ラウンド連続」をマーク(トップはタイガー・ウッズの52ラウンド連続/2001年)。高いレベルでの安定感は折り紙付きだ。
「僕はここにいる最高の才能にあふれた選手たちとは違う。遠くに飛ばせるわけじゃない。でも、勝つことはできる。それこそが自分の一番の武器だと思う」
この日争ったジョーダン・スピースをはじめ、ジャスティン・トーマスやザンダー・シャウフェレと同じ1993年生まれ。数年前、ツアーを席巻した「クラス11」(2011年に高校を卒業した世代)は最近、さらに若い20代前半の選手たちに話題をさらわれがちでもある。バーガーは首を横に振って言った。「僕は過小評価されていると思うけれど大丈夫。目標はいつだって世界一になること。笑う人が言ったってかまうもんか。僕はそのために毎朝目覚めて、努力している」。結んだ口元にプライドをにじませた。