タイガー・ウッズが今季メジャー無冠に終わるかどうかに注目が集まっている「全米プロゴルフ選手権」。フィル・ミケルソンにとっても、2003年以来となるメジャー無冠を免れるために負けられない一戦となる。

フィル・ミケルソン
「サザンヒルズは、私達に厳しいテストを課すコースだと思います。以前と比べて、レイアウト自体はそんなに変わっていませんが、距離が伸びたホールがいくつかあります。私がサザンヒルズと相性がいい理由は、このコースの芝に慣れているからです。昔、チッピングの練習をした自宅の裏庭の芝と、ここの芝は同じですからね。密集したラフからグリーンに乗せることができなくても、うまく寄せてパーを拾える自信があります。その点で、ほかのコースと比べてプレーしやすいと感じます。」

記者
「あなたは過去3年続けてメジャーで優勝しましたが、今週、勝てないと、今年はメジャータイトルなしに終わりますよね？もし優勝できなかったとしたら、2008年の“マスターズ”を待ち焦がれる気持ちは、どれぐらい強くなると思いますか？」

フィル・ミケルソン
「見方が違うだけだと思いますが、私は今季“ザ・プレーヤーズ”で優勝したので、4年続けてメジャーで勝てたと思っています。もちろん今週も優勝して、今年二つ目のビッグ・タイトルを獲りたいですけどね。“ザ・プレーヤーズ”は私にとってメジャーと同じくらい大きな大会です。2005年の“全米プロゴルフ選手権”で優勝した後、シーズンオフから2006年の“マスターズ”で勝つまでは、最高の半年間でした。メジャータイトルを獲ってシーズンオフを迎えたので、2007年の“マスターズ”までの間、何も心配することはありませんでした。例えば、“全米オープン”で優勝しても、その一ヵ月後に“全英オープン”が終わったら、“全米オープン”のチャンピオンは忘れ去られてしまいますよね。でも、シーズン最後のメジャーで勝てば、翌年の“マスターズ”までずっと話題になるわけですから。」

記者
「もし今週優勝できなかったら、2008年の“マスターズ”までの期間がどれだけ長く感じられると思いますか？」

フィル・ミケルソン
「カレンダーから言えば、とても長い期間です。次のメジャーまで半年以上もありますからね。でも、2008年の“マスターズ”まで大事な試合がいくつもあります。例年、“全米プロゴルフ選手権”が終わると、ゴルフ界は盛り上がりに欠けていましたが、今年は違います。FedEx cupシリーズでプレーオフの4試合がどんな展開になるか楽しみですし、私も含めて誰もが“全米プロゴルフ選手権”の後も気を抜くことなんてできません。」