出場選手の4分の1が失格 米ミニツアーで珍事
コロナ禍で試合 アマチュア・森山友貴の米生活/いまどうしてる?
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界の主要ツアーが中断しているなか、米アリゾナ州ではミニツアーが開催されてきた。そのひとつ、男子の「アウトローツアー」に出場した日本人選手がいる。ネバダ州に住む18歳、森山友貴(ゆうき)はジュニア時代から日本でも活躍したアマチュア選手だ。
居住しているラスベガスでは、「いまだレストランや娯楽施設、公共施設などのほとんどが閉鎖状態」といい、ネバダ州のゴルフ場も3月12日からほとんどが営業していなかったため、しばらくゴルフから離れた生活をしていたという。
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「コロナの影響で自分が住む西海岸のほとんどのゴルフ場が閉鎖になっているなか、アリゾナ州のゴルフ場は営業していて、試合もやっている状況だったので出てみようと思ったのがきっかけ」と出場したのが、4月下旬にフェニックスのレガシーゴルフリゾートで行われたアウトローツアー「レガシー・シュートアウト」(パー71)。57人が出場し、初日「73」とやや出遅れたが、2日目の最終日に「67」と巻き返して18位だった。
「それまでの3週間ぐらいは、ゴルフもやらず練習も家で少しやっていたぐらいだったので、結果はそんなに良くなかったですが、自分はぼちぼち満足したって感じですね」
横浜市出身。父親の影響で3歳からゴルフを始め、「全国小学生ゴルフ選手権」での2度の優勝をはじめ、桐蔭学園中時代の2014年には「U22ゴルフ選手権」で優勝するなどジュニア時代から活躍。アメリカン・ヘリテージアカデミーに留学して本場米国でゴルフの腕を磨いた。
2019年3月の「ハンター・メイハンジュニアチャンピオンシップ」(テキサス州ストーンブライアーCC)で優勝。今年1月にはゴルフサウジ主催の「ニック・ファルド メジャーチャンピオン招待」(アリゾナ州フェニックスのルックマウンテンGC)で優勝した。2月には米ジュニアゴルフ協会の「AJGAシンプリフィー・ボーイズチャンピオンシップ」で3位に入るなど、ゴルフの調子が上がってきたときに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた。
2001生まれで6月に19歳になる。「ジャパニーズ・ジョン・デーリー」を自称。167㎝の体から繰り出す豪快なスイングが魅力で1Wの飛距離は330ydを超える。
「5月1日にようやくゴルフ場がオープンし、久しぶりにゴルフ仲間とも会って、久しぶりのゴルフを楽しんでいます。今は試合もないので登山やトレーニングや料理作りなどに励んでいる最中」と近況を説明。9月からオレゴン大学に進学予定で「ゴルフチームに入るのでそれに向けて練習と勉強もしているところ」と、地に足をつけて米国での日々を過ごしている。(編集部・清野邦彦)