居場所求めて7年目 臼井麗香が涙の初V/あふれる悔しさ…西郷の敗因は?
2024/03/26 17:00
25歳の臼井麗香選手がうれしいツアー初V! 黄金世代で14人目の優勝者となりました。米国ではツアールーキーの西郷真央選手が上位で奮闘。シンガポールからは中島啓太選手らが参戦した欧州ツアーのニュースが届いていますので、今週も最後までお楽しみください。
PICK UP NEWS
臼井麗香「まだ夢を見ているよう」 3年遅れで手にした初優勝
館内アナウンスで降雨による最終ラウンド中止が告げられると、臼井麗香選手の目から涙が。プロになって7年、待ち望んだ歓喜の瞬間でした。スター選手が顔をそろえる黄金世代の中にあって、自分の“居場所”を見つけようと手に入れた個性。世代14人目の勝者となったいま、その個性は何倍も輝きを増しているに違いありません。
あふれ出る涙…ルーキー西郷真央の“敗因”自己分析「技術もまだまだ」
3打差逆転を狙って最終日をスタートした西郷真央選手。風速15mの突風が吹く厳しいコンディションのなか2オーバーで回り、13位タイでフィニッシュしました。同条件にもかかわらずスコアを伸ばした同組選手との技術差を痛感しつつ、「少しずつステップアップしていきたい」と4日後にやって来る次戦へ向けて涙をふきました。
粘り強さの秘訣は「平均4個」 中島啓太が日本勢トップでフィニッシュ
シンガポールで行われた欧州ツアーで中島啓太選手が日本勢最上位の29位でフィニッシュ。ギリギリの予選通過から、国内賞金王らしい粘り強さを見せてくれた週末でした。日本ツアー参戦時と同等の平均バーディ数「4.3」でもなかなか上位へ行けない厳しい世界。次戦は初めてのインドでツアー初Vを狙います。
LAST WEEK NEWS
国内女子:アクサレディス in MIYAZAKI
「アクサレディス」の主役は黄金世代14人目のツアー優勝を飾った臼井麗香選手でしたが、名脇役もいました。臼井選手をサポートした43歳のプロキャディ、市原大輔さん。かつてツアープロを目指しながら2004年に交通事故で生死の境をさまよい断念。06年の男子ツアー「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアル」ではツアープロの兄、建彦選手の初優勝をサポートしましたが、女子では北田瑠衣選手、福嶋晃子選手、上田桃子選手、有村智恵選手ら有力プロのバッグを担ぎながら、16年「ニッポンハムレディス」での佐伯三貴選手の2位が最高でした。担当した顔ぶれを見ても腕利きなのは間違いないのに、不思議と優勝に恵まれなかった市原キャディ。今回は、とにかくピンを狙おうとする臼井選手を「いやいやここは…」と抑えつつ、懸命にフォロー。臼井選手とのコンビは初めてで、きっかけは知人のキャディの紹介だったとか。「なかなか縁がなくて。兄以来なんですよ」。18年ぶりの喜びに、ただただ拍手を贈りたいと思います。(加藤)
米国女子:ファーヒルズ朴セリ選手権
産休から今季復帰した宮里美香選手をはじめ、日本で“ママさんプロ”が増えています。制度面で先行する米ツアーでは2選手がカムバック。昨年6月に長女を出産したソフィア・ポポフ選手と、4月に長男が1歳になるカロリン・マソン選手です。開幕前、マソン選手はベビーカーを引いて会見場に姿を見せました。夫のジェイソンさんはネリー・コルダ選手のキャディを務めているため、遠征も家族での旅になります。(桂川)
欧州男子:ポルシェ シンガポールクラシック
ポルシェがスポンサーとあって、今週はコースの至るところにスポーツカーが飾ってありました。空港からの選手用送迎車もポルシェのタイカン。スマートでかっこいい!と思いきや、星野陸也選手は「すごい!けど、荷物が乗らん!(笑)」と、まさかのキャディさんと、ひとり1台ずつ使用。ポルシェの贅沢使いで、会場に来ていました。(谷口)
PICK UP PHOTO
フォトギャラリーNOTE
Edited by : 武田涼花
instagram : @i_am_golfholic