世界最高峰で日本人プレーオフ 勝った笹生優花が祈った畑岡奈紗の好プレー
2021/06/08 17:00
女子メジャーの最高峰ともされる「全米女子オープン」は、日本人同士のプレーオフ対決となり、19歳の笹生優花選手が日本人女子3人目のメジャー覇者になりました! 父と二人三脚で歩んだ成長物語を現場取材したGDO記者が届けます。敗れた畑岡奈紗選手が痛感したのは一打の重みです。
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「戦うのは目の前のコースだけ」笹生が祈った畑岡の好プレー
運命のPO1ホール目。笹生選手は畑岡選手のパットがわずかに外れる直前に「入れ」と言わんばかりに足を蹴り上げました。決まっていれば敗戦が確定する場面で、相手の好プレーを祈ることができるメンタル。記者が真意を問いました。
「本当だったら…」畑岡奈紗が痛感した一打の重み
惜敗した畑岡選手。6打差を追いついたプレーは圧巻でしたが、悔いが残りました。「本当だったらプレーオフにならずに…。途中、一打の重みを感じた」。PO含め4日間で放ったのは計291打。たった一打が勝者と敗者を隔てました。
<動画付き>笹生優花のスイングは本当にマキロイに似ている?
女子プロとは思えない笹生選手のダイナミックなスイングはかねて憧れるマキロイ選手を目指したものです。両者のスイング動画を並べたSNSの投稿を使ってマキロイ選手から祝福の言葉も。本当に似ている? 動画を見れば一目瞭然です。
なじめなかった学校…両足に重り…笹生優花の幼少期
父・正和さんによれば、笹生選手は8歳でプロになる決意を固めたと言います。プレー代の安いフィリピンに拠点を戻し、下半身を鍛えるために両足につけた重りは寝る時まで外さなかったとか。親子で歩んだメジャーへの道のりです。
LAST WEEK NEWS
国内男子:日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills
「全米オープン」に向けて渡米予定の石川遼選手。最終日にはPR会社の依頼を受けて意気込みを語る動画を撮影しました。それを済ませて帰路に就くかと思いきや、しばらくして「さっきの人にもう一回来てもらうことってできますか?」。どうやら動画を撮り直したい様子。「ちゃんと言いたいことが言えなかった」。15歳での優勝から数えきれないほどこなしてきたメディアの仕事も一切手を抜きません。(亀山)
国内女子:ヨネックスレディス
初日の朝、練習グリーンの周りをウロウロしていると、先輩記者に「きょう雨降るの?」と呼び止められました。「いや、どうなんですかね…」などと話をしていると、近くを通りかかった安田祐香選手が「降りますよ。2時間後ぐらいに」とだけ言葉を残して練習に向かいました。ちょうど2時間後に雨脚が強くなっただけにプロはグリーンだけでなく、天気も読めるんだなと深く感心しました。(玉木)
米国男子:ザ・メモリアルトーナメント
今年は17年に1度、米東海岸に訪れるという「セミの大量発生」の年だそうです。試合中も選手がアドレスに入るのを邪魔されたり、鳴き声で人の声が聞き取りにくい時間があったりするほどでした。ふと見たコース内の樹木や防球用のネットにびっしり張り付いていたのは大量の抜け殻…。こちらのメルマガ担当者からは、写真を添えるよう日頃厳しく言われていますが、あまりにグロテスクだったのでやめておきます。(桂川)
米国女子:全米女子オープン
1924年開場のオリンピッククラブには、モントレー・パインや糸杉の古木が多くあります。よく見ると、それらの木は丁寧に剪定され、形が整えられていました。盆栽界では枝が枯れて白骨化したものをジン(神)、幹が枯れたものをシャリ(舎利)と呼びますが、まさに自然のジン・シャリの見本市。コース管理責任者のトロイさんのTwitter(@troyturf)アイコンも、あの独特な木の写真でした。(今岡)
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Edited by : 武田涼花
instagram : @i_am_golfholic