横峯さくらがキャディとの7年間のコンビを解消
2016年 ANAインスピレーション
期間:03/31〜04/03 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
涙の別れから9カ月…あのキャディが横峯さくらとタッグ
31日に開幕する「ANAインスピレーション」(カリフォルニア州・ミッショヒルズCC)に、意外な顔があった。昨年6月まで日本ツアーで申ジエ(韓国)とコンビを組んでいたフランス人キャディ、フロリアン・ロドリゲス氏だ。今大会は横峯さくらのバッグを担いで出場するという。
ロドリゲス氏は、当時米ツアーを本拠地として戦っていた申ジエと2012年からコンビを組み、「全英リコー女子オープン」などの優勝に貢献。申が日本ツアーに拠点を移した2014年以降も行動をともにし、昨年の「ニチレイレディス」を最後にコンビを解消してフランスに帰国していた。
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当時の説明では、元々勤めていたファイナンス系の業界に復帰するという理由のコンビ解消。最後と決めていた「ニチレイ-」で申がはなむけの優勝を果たしてグリーン上で涙の抱擁を交わすなど、劇的な申との別れだったのだが…。
ロドリゲス氏本人は多くを語りたがらなかったが、関係者によると、今回のキャディ復帰には、昨年11月に起きたフランス・パリでのテロ事件の影響も否めないという。急激な情勢悪化は、ビジネスを始動させるタイミングを難しくする。
聞けば、横峯とのタッグは、2週前の「JTBCファウンダーズカップ」から。横峯は「私がキャディを探していたタイミングと、フロー(ロドリゲス氏の愛称)が選手を探していたタイミングが一緒だった、ということが一番の理由。信頼できるキャディだと思って、こちらからお願いした」と経緯を語った。
いずれにしても米ツアーでも幾度もの優勝経験を持つキャディなら、心強い味方となるはずだ。当面はこの新タッグで転戦する予定という。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)