鈴木愛が首位と1打差3位 米国勢がリーダーボード上位席巻
2015年 TOTOジャパンクラシック
期間:11/06〜11/08 場所:近鉄賢島CC(三重)
予想外の展開…3位発進・鈴木愛の日本語講座
「TOTOジャパンクラシック」が6日(金)、三重県の近鉄賢島CCで開幕。鈴木愛が首位に1打差の3位タイとし、日本勢トップの好発進を決めた。
耳を澄ますと、汚い言葉が聞こえたかもしれない。それはみんな彼女のせいだ。日本女子ツアーが特別公認する米国女子ツアーの初日、鈴木は一緒に回ったダニエル・カン(米国)にラウンド中、片言の日本語でなにやら質問を受けた。
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「Stupid!って、日本語でなんて言いマスカ?」
「バカ!だよ」
「じゃあ、Shit!は?」
「クソ!かな」
鈴木は精一杯の親切心で答えたつもり。でもそれは、思わぬ方向に転がった。「それから彼女(カン)はミスをしたらずっと『バカ!』『クソ!』って言うようになっちゃって…」。和やかムードに花を添えるエピソードにはなったが、なんだかちょっぴり悪いことをした気分にもなった。
前年大会で、鈴木は2日目を首位で終えたが、最終日に「72」とスコアを伸ばせず、夢のタイトル獲得はならなかった。伸び盛りの21歳は時間があれば、米国ツアーの中継を見て技を盗もうとする勉強家でもある。
今年の「全米女子オープン」、「日本女子オープン」を制したチョン・インジ(韓国)に尊敬の念を抱くが「男子の方をよく見ます。見るときは一日中。どういう風に打っているのかなと参考にしたりします。特にアプローチ」という。憧れの選手は「ルーク・ドナルドとリッキー・ファウラー」。んん?彼らのプレースタイルに共通点?「顔が好き」。ちゃっかりイケメン好きでもあった。
この近鉄賢島CCでの日本人チャンピオンは2007年、11年大会を制した上田桃子だけ。もちろん海の向こうにも夢を馳せる。「もし参戦できたら、成長できているということ。挑戦したい気持ちもあるし(米ツアーに行ったら)自信を持って戦えると思う」。開幕前には伊勢神宮でお参りもしっかり済ませてきた。あと36ホール、自分の力を信じるだけだ。(三重県志摩市/桂川洋一)