リンシコムがプレーオフ制しメジャー2勝目 宮里美香が29位
2015年 ANAインスピレーション
期間:04/02〜04/05 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
アメとムチ? 41位の横峯さくらが狙っていたスゴい目標
カリフォルニア州ミッションヒルズCCで開催された米国女子メジャー今季初戦「ANAインスピレーション」最終日、横峯さくらは3バーディ1ボギーの「70」で回り、通算1オーバーの41位で大会を終えた。最終日に4日間で初めてのアンダーパー。自ら高いハードルを設定しながらもしっかり大会を締めくくり、「85点から90点」と自己採点した。
この日の横峯は、2番のチップインでバーディ先行としたものの、続くパー5の3番で痛いボギー。ショットとパットを噛みあわせることに手を焼きながらも、8番(パー3)、11番(パー5)でいずれも約12mのロングパットを沈めてバーディを奪い、笑顔で大会を締めくくった。
<< 下に続く >>
実は、明らかにしていなかったが、夫でメンタルトレーナーである森川陽太郎さんと大会前に相談して決めていた目標は、「1日5アンダー」だったという。最終日は通算イーブンパーに戻す「1日3アンダー」へと目標を修正したものの、もしも毎日目標をクリアしていたら通算20アンダー!?になる。 実際の優勝スコア(通算9アンダー)から見ても、かなり高い目標を追った4日間だった。
前週の「キア・クラシック」で8位に入り、「ショットの調子が良い状態で迎えているので、そこでしっかり負荷をかけていこう」というのが高い目標設定の狙い。今季から米ツアーを主戦場に戦う上で、“覚悟”をしっかり固める意味も森川氏の思惑にはあったようだ。横峯本人は、「プレッシャーがかかりながらのプレーで、逃げられない状況だし、正直大変で苦しかった」と振り返った。
そんなラウンドを支えたのは、ヤーデージブックに描かれた“犬のイラスト”と、それに添えられた一言だった。「ゆっくりていねいにプレーしよう」。癒しの主は、もちろん夫の森川氏。トラブルショットに陥った時も落ち着いてという配慮にあふれたメッセージの効果は・・・「あったと思います(笑)」。
アメとムチ??? いやいや、アメリカでも愛の力は絶大のようだ。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)