20歳の香妻陣一朗が首位争いへ 姉・琴乃と「上位に行ければ」
2014年 ミズノクラシック
期間:11/07〜11/09 場所:近鉄賢島CC(三重)
好調・香妻琴乃が日本勢最上位 首位とは2打差
三重県にある近鉄賢島CCで開幕した日本ツアー公認の米ツアー公式戦「ミズノクラシック」初日、日本勢で最上位に立ったのは同大会初出場の香妻琴乃だ。折り返した後半に4バーディを積み重ね、首位と2打差の3アンダー、4位タイですべり出した。
スタートホールの1番はアプローチを寄せきれずにボギー発進。だが「いつものことだし気にしなかった」とあっけらかん。大会初日の前半はどうしても様子見で入ってしまい、結果的にボギーとしてしまうことが最近の傾向だというが、「でも、3日間でちょっとずつ上がっていける」という自負もある。
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7月以降に出場した10試合で2位を含むトップ5が3回ある。それ以外の試合でも、予選落ちどころか22位を下回ったことがない。9月にはステップアップツアーで優勝も飾ったばかり。「(ミスを)許せる範囲が広くなった。曲げてもパーを拾える技術と、大丈夫だというメンタルの両方が良くなった」と、キラキラ輝く瞳は力強い。
現在の賞金ランキングは28位。残り2試合で同ランク25位以内に入れば、最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の出場も可能となる。「もちろん出たいと思うけど、それは結果。来週の試合が終わったら分かること」。“どの試合でも自分ができるベストを尽くす”という思いを胸に、今は目の前の1打1打に集中するだけだ。
この日行われた国内男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」の2日目を終え、香妻の弟・陣一朗が首位と2打差の5位につけている。姉はいう。「試合中にほとんど連絡はとらないけど、負けないぞって思いますね」。直接言葉は交わさなくとも、弟の活躍は大いに姉の刺激になっている。「でも、勝手に落ちるなよって感じですけどね(笑)」。ということで、姉のためにも頼むぞ、陣一朗!(三重県志摩市/今岡涼太)