ルイスが暫定首位 日本勢は森田とアマ橋本が最上位
2014年 全米女子オープン
期間:06/19〜06/22 場所:パインハーストNO.2(ノースカロライナ州)
ショットに不安なし 暫定35位の森田理香子は余裕を武器に
海外女子メジャーの今季第2戦「全米女子オープン」が19日(木)、ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開幕。初出場の森田理香子は序盤に躓きながらも「73」(パー70)でまとめ、3オーバーの暫定35位と踏ん張った。
スコアカードの出だしは荒れ模様。午後のプレーで2番から2連続ボギーを先行した森田は、続く4番では奥からパターでのアプローチがグリーンオーバーするなどダブルボギー。「すごくいいショット、ピン筋に行ったショットがフォローの風に乗ってしまった」。3番のボギーは残り102ヤードをロフト52度のウェッジで、4番は残り170ヤードを7番アイアンで、いずれもグリーンの奥にこぼした2打目が発端だった。
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それでもショットへの充実感が、日本の賞金女王を動じさせない。「これを続けていればバーディが取れるんじゃないかと思っていた」。9番(パー3)でグリーン右奥からウェッジでチップインバーディを決め、続く10番(パー5)は第3打を右手前のバンカーから1メートル弱に寄せ、連続バーディ。苦しむ総勢12人の日本人選手のうち、アマチュアの橋本千里と並び最上位で第1ラウンドを終えた。
開幕2日前の練習では、師匠の岡本綾子に付きっきりで指導を受けた。「岡本さんを独り占めできて、すごい嬉しかった」。その効果ももちろん認め、「気持ちで自分を追い込んでしまうのではなく、(落とし場所は)『ここでもいいや』といった余裕を持ってやっている」と表情は柔らかい。
「明日は午前中なのでグリーンも軟らかいと思うので、切り替えて。打つ前にどこに落とすかしっかり決めてやりたい。今日のショットであれば問題ない」。パーオンに成功したのは18ホール中8ホールに留まったが、数字に表れない自信への言葉が、巻き返しへの最良の材料だ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)