消化した第2Rはキャンセル、再スタートへ/全英リコー女子オープン
今日の日本人選手/日本が誇る6人の精鋭たちが、ゴルフの聖地に舞い降りる
今年の「全英リコー女子オープン」が例年以上に注目を集めている1つの理由が、女子プロゴルフツアーでは始めて“ゴルフの聖地”セントアンドリュースで開催されることにある。その舞台に立つことができる日本人プレーヤーは総勢6人。まずは昨年大会で単独9位に入り、15位以内に与えられるシード権により出場する宮里藍。2005年度も11位タイに入るなど、リンクスコースで安定した実力を発揮できる数少ないプレーヤーである宮里にかかる期待は、今年も大きい。
そして、6月に行われた日本ツアー「ニチレイPGMレディス」終了時点で獲得賞金ランキング上位5名に入り、「全英」への切符を手にした大山志保、上田桃子、不動裕理、横峯さくら、佐伯三貴の5人。昨年は8月に3勝を挙げるなど、夏場になるとグングン調子を上げてくる大山。今季も6月、7月に1勝ずつを挙げ、徐々にその勢いを増してきている。メジャーの経験も着実に積んできており、今大会は上位に食い込む可能性も十分にある。
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プレースタイルの異なる不動と横峯も面白い存在だ。安定感抜群のショットを武器にスコアを崩すことなくジッと耐え、バーディチャンスが巡ってきたら確実にモノにする不動。攻撃的なプレースタイルにショットの正確性が備わり、コースマネージメントに磨きがかかってきた横峯。いずれもフェアウェイを外すと命取りになるリンクスコースに対応できるだけの資質を持ち合わせているプレーヤーと言えよう。
さらに、メジャー初出場となる上田と佐伯の注目度も高い。上田は今季の目標に掲げていた年間3勝を早くも達成し、獲得賞金争いでもトップに立つなど、現在の日本人プレーヤーの中ではトップクラスの実力を誇る。佐伯は、全美貞の出場辞退により巡ってきた出場のチャンスを生かすべく、悔いの残らないよう最後まで全力を尽くしたプレーを見せてくれるはずだ。
タイプの異なる魅力的な面々が揃った今年の「全英リコー女子オープン」。ゴルフの聖地を攻略し、上位に名を連ねるプレーヤーが必ず出てくるはず。ゴルフファンにとっては、寝不足の日々が続くことになるだろう。