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ヤニ時代は続くのか 日本勢は5人が参戦/2012年米国女子ツアープレビュー

2012年の米国女子ツアーは、新規競技として4試合が加わるフレッシュなものとなる。オーストラリアで迎えるシーズン開幕戦「ISPSハンダオーストラリアン女子オープン」(2月9日~)から始まり、09年以来のハワイ開催となる「LPGA ロッテ選手権」(4月18日~)、カナダ開催の「マニュライフファイナンシャルLPGAクラシック」(6月21日~)、米国バージニア州開催の「キングスミル選手権」(9月6日~)。

さらに、2011年は開催が見送られた「コーニングクラシック」が、「ジェイミーファー・トレードクラシック」として復活。開催中止となったのは「LPGAステートファームクラシック」の1試合のみ。昨年から5増1減、2012年シーズンは計28試合(賞金加算対象外の「HSBC LPGAブラジルカップ」を含む)で展開される。

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シードプレーヤーとして出場するのは、宮里藍宮里美香上田桃子の3人。藍は昨年、「エビアンマスターズ」の1勝にとどまり、シーズン前の目標に掲げていたプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを逃す結果に。賞金ランキングでは8位に終わったが、それでも3年連続で獲得賞金100万ドルをオーバー。今年も、日本女子ゴルフ界を牽引する存在としての地位に揺らぎはない。

美香は昨年20試合に出場し、ツアー初勝利こそ叶わなかったものの同ランク22位と上位をキープ。予選落ちが僅かに1度だけという数字が、美香の際立った安定性の高さを物語っている。しかし、何度も優勝争いを演じながら、届きそうで届かない初タイトルへの高い壁。今年こそ、その一歩を踏み出すことができるか。上田は昨シーズン、新たな試みとして取り組んだスイング改造がなかなか固まらず、結果を残すまでに時間がかかった経緯がある。ショット・パットともに、このオフでどれだけ完成度を高められるかが鍵を握りそうだ。さらに、昨年末のファイナルQTを通過した金子絢香(16位)と片平光紀(31位)も、出場試合が限定される立場ながらツアープレーヤーとして参戦。若手2人が少ないチャンスを活かし、日本勢に新風を吹き込む活躍に期待したい。

女王争いでは、やはり世界ナンバーワンプレーヤー、ヤニ・ツェンの存在感が際立っている。昨年はメジャー2勝を含む7勝を挙げ、2位のクリスティ・カーに大差をつける約290万ドルを獲得。圧倒的な強さで初の賞金女王に輝いた。昨年のドライビングディスタンスでは、ただ1人平均270ヤードオーバー。フェアウェイキープ率は決して高くはないが、その一方でパーオン率は7割超。バーディ数はトップを誇り、方向性よりも飛距離を優先してショートアイアンでピンを攻める攻撃的なプレースタイルが確立している。08年のロレーナ・オチョア以来となる、複数年連続女王へ向けて死角はない。

今年は33人がルーキーイヤーを迎える中、一番の注目は17歳のレクシー・トンプソンだろう。当時16歳で出場した昨年9月の「ナビスターLPGAクラシック」でツアー初勝利を飾り、ポーラ・クリーマーが保持していた年少優勝記録(18歳9ヶ月17日)を大幅に更新。さらに同年12月、欧州女子ツアー「オメガドバイレディースマスターズ」も制し、世界の女子ゴルフ界を席巻し続けた。07年に12歳4ヶ月で「全米女子オープン」の予選会を大会最年少で通過するなど、“天才少女”として名を馳せてきたトンプソン。いよいよ世界最高峰の舞台でフル参戦を果たし、シーズンを通して目の離せない存在となるはずだ。

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