渋野日向子の誘いに応える 勝みなみ「まずは1勝」
2023年へ勝みなみが選んだ一文字は「勝」 オフはトレーニング見直しも
米ツアーの出場権をかけて最終予選会(Qシリーズ)に挑戦した勝みなみが14日、帰国して羽田空港で取材に応じた。単独5位で終え、出場資格獲得の証でもあるプラカードを持って写真撮影したものの、日本に到着してからも「実感は全然湧かない。これから準備をしていく中で湧いてくるのかな」と心境を明かした。
Qシリーズの強行日程は理解しつつも、やはり144ホールを戦い抜いた2週間は「しんどかった。日本の2週間よりも長く感じました」。オフシーズンで見直したい部分も「とりあえずトレーニングはもう一回見直したい。もう少し飛距離とか体の強さが欲しいなって」と浮き彫りになったという。
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トレーニングはこれまで数年にわたって精力的に取り組んできたが、それでも最終日には同組の選手に50yd以上離されたときもあった。「アメリカでも自分は飛ぶ方だとは思うけど、あと10…15ydぐらいは伸ばしたい。飛距離が伸びずとも強い体であればまた変わってくると思う。少しずつ強化していけたら」と見据えた。
その一方で、今季は1ホール当たりの平均パット数1位と、“武器”としていたパッティングに対する自信を深めた。「(1週目の)初日はちょっとあれだったけど、徐々にラインも読めるようになったし、ストロークはいいんじゃないかなって」。目指す米ツアー初優勝に向けて、「まずはけがなく1年間を終えたい」と話した。
2021年の予選会で単独7位に入り米ツアーの出場資格を得た古江彩佳は27試合に出場したが、勝は米国内での拠点については場所を定めずに「とりあえず1年間やってみて」。キャディは現地の人にお願いする。「コースとか知っている人だったら大きなサポートになるし、多分英語もそこで覚えられると思うので」
2022年を振り返って、勝が選んだ漢字一文字は「戦」。「結構戦い抜いた感じはある。燃焼し切った。来年に向けては『勝』かな」と2023年に目を向けた。米ツアーに誘ってくれた渋野日向子からは「おめでとう。来年、一緒に戦えるの楽しみだね」というメッセージを貰ったという。新たな日本人挑戦者の一人として、スタート地点に立った。(編集部・石井操)