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古江彩佳「つかめてきた」 全試合予選通過は日本勢で唯一

◇米国女子◇パロスバーデス選手権 presented by バンク・オブ・アメリカ 最終日(1日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6450yd(パー71)

上位進出はならなかったが、最終日のアンダーパーへの手応えもある。古江彩佳は3バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算1オーバーの49位タイで4日間の戦いを終えた。

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風が穏やかな早朝に3mを沈めた序盤2番でバーディを先行。「きょうは思い通りのショットができて安心しながら回れた」と安定したプレーを見せた。3番でフェアウェイながら、バミューダ芝の逆目のライからの2打目がピンを大きくオーバー。砲台グリーンを目がけたラフからのアプローチで、4UTを使って2mに寄せてパーを拾うアイデアもあった。

9番で10mを流し込み3つ目のバーディを奪った後は、パッティングが悩ましかった。「午前中でも後半の方が(ポアナ芝が)伸びていた。ちょっと遅く、軟らかくもあって打ち切れず最後に切れるパターンが多かった」。バーディが獲れない中でも終盤17番(パー3)で“ナイスボギー”。第1打の直前、キャディがささやくターゲットへの距離を「聞き間違えて」、グリーン左奥のペナルティエリアに突っ込んだ後、3mのパットをねじ込んだ。

米ツアー挑戦初年度はシーズンの2戦目から出場し、8試合全てで決勝ラウンドを戦っている。予選落ちがない、ただ一人の日本勢のレギュラーメンバーだ。

それでいて「最初は本当に自分のゴルフができなかった」と明かす。「ここ2戦くらいで自分のスイングもつかめてきた。予選落ちがないのはすごくうれしいですし、今後も予選を通過しながら、上位を狙っていけるように頑張りたい」。21歳にして、本調子でなくとも、きっちりスコアメークする地力がある。

「(最終日に)アンダーで回れたのと、ショットとパットが良かったのは次につながるかな」と、次戦となる2週後の「コグニザント ファウンダーズカップ」(ニュージャージー州アッパーモントクレアCC)を見据えた。

あす2日(月)からはオフウィークになるが、「待望の…」というわけでもない。「『休める、やったあ』という気持ちもあるけれど、(今は)試合でうまくなっているというか、自分のペースをつかんで来られてもいるので、もうちょっと試合をやりたいなとも思います」。体も心もタフにルーキーイヤーを過ごしていく。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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