難関サイプレスクリークコースの9ホールをプレーした小祝さくら

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前（7日）◇チャンピオンズGC (テキサス州)◇サイプレスクリークコース 6731yd（パー71）、ジャックラビットコース 6552yd（パー71）

無観客ゆえの静寂。ギャラリーを迎え入れることがないためスタッフ数を減らし、施設など会場内は簡素化された。「ただ全然（全米の感じが）しますね。このコースでアンダーパーを出したら自信になる」。小祝さくらは、コースの難度に初挑戦となるメジャーの雰囲気を感じとっている。

＜＜　下に続く　＞＞

計3ラウンド、54ホールで使用されるメインのサイプレスクリークコース。1969年に「全米オープン」が開催され、優勝スコアは1オーバーだった。セッティング次第で「全米」優勝スコアがオーバーパーになることはあるが、男子のトッププロたちでも手を焼くコースだ。小祝は4日（金）の渡米後、練習ラウンドを重ねている。

「狭いし、ラフにいくと木にかかる。それなのにグリーンの傾斜も強くて池もある。風が吹いたらさらに難度が上がる」。警戒心を強める言葉が多いが、一方で「日本にはない感じで、面白いと思うし、楽しい」とも言った。「そっち（難しいコース）の方がミスをしても納得できる。簡単なコースでミスをすると自分の下手さを感じてしまうけど、こういうコースなら誰にでもミスは出るので」

待望の初メジャーへ準備を進める

普段転戦をともにする母・ひとみさんは今回、コロナ禍のため渡米を断念した。上田桃子のキャディを務める辻村明志コーチらと行動し「慣れない英語なので。桃子さんが通訳してくれたり何とかやれています」と先輩への感謝を口にする。

出場資格のあった8月の「AIG女子オープン（全英女子）」は帰国後の隔離期間が所属先の大会と重ねるため欠場を選択した。「世界ランキングを上げないと来年の全米、全英にも影響する。良い成績で日本に帰りたい」。10日に開幕する待望の初メジャーへの準備を進めている。（テキサス州ヒューストン／林洋平）