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プレーヤーズラウンジ

<ただいま集中治療中! 賞金王のジレンマ>

「VanaH杯KBCオーガスタ」で、藤田寛之が今季5試合目の予選落ちをした。今年は日本勢として、ただ1人海外メジャーで“フル参戦”を果たしたものの、これまたすべて予選落ちを喫して、先月は今季最後のメジャー「全米プロゴルフ選手権」からの帰国第一戦。「これから後半戦。今年の第2ステージととらえて充実させたい」と意気込み、また福岡は賞金王に輝いてから、初めて立った地元開催のトーナメントでの凱旋出場だっただけに、本人の落胆は相当なものだったと思う。

頂点を知ったものだけが知る苦しみとはよく言われてきたことだが、藤田もいま、そのまっただ中にいる。「一番上になったら、落ちていくばかりですから。落ちて行く自分をどこまで食い止める事が出来るか。今はそれとの戦い」と、懸命に踏ん張っている。

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今年は、21歳の松山英樹がぶっちぎりで賞金レースを突っ走り、43歳(当時)の賞金王としては、なんとしても追いかけていきたいところだが、それも現在ランク2位の小平智とはすでに8000万円差もあるとなれば、「みんな英樹は特別だからというような見方をしているようだけど。それではあまりにも情けない」と、他の選手に奮起を呼びかけてはみるものの、「今の自分が言っても説得力が・・・。もちろん自分も含めて、今からアクセルを踏んで、少しでも英樹に近づいていかなければいけない」と、責任感と焦燥感を隠さない。

「とにかく、早く今季1勝を」と、翌週の「フジサンケイクラシック」では、さっそく師匠との二人三脚が見られた。いまはレギュラーツアーの出場権がない芹澤信雄は、開催直前の月曜日に行われる予選会「マンデートーナメント」に挑戦。「なんとか権利を取るから、明日(火曜日)の練習ラウンドは一緒に回ろう」と約束していたそうだが、かなわなかった。

「ゴメンな・・・」と、弟子に謝った師匠は、御殿場の自宅から開催コースの富士桜カントリー倶楽部まで車で40分ほどという地の利もあって、翌日の火曜日も約束どおりコースにやってきた。もっとも、出場選手以外はラウンドは出来ない。「ひたすらついて歩きましたよぉ」と、芹澤。「でもまあ、自分も一緒にラウンドしちゃったら、ちゃんと見てやれないから。ちょうど良かったですよ」とは、なんとも涙ぐましい師弟愛。

さらにさらに・・・! なんと、芹澤は翌日のプロアマ日の水曜日もコースに来て、今度は練習場で藤田にあれやこれやと指示を出しており「だって・・・。本当に俺が言ったことが分かったのかな、理解出来なくて藤田、寝れないんじゃないかな。そう思ったら俺も寝れなくなって・・・。気になり出したら止まんなくなって。夜に電話してみたら、案の定『分かりません・・・』っていうから。今日も来るしかないじゃない?」。

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