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松山英樹「金メダル争いを」東京五輪決定に燃えるワケ

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で行われた国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」最終日、松山英樹谷原秀人S.J.パク(韓国)との2ホールにわたるプレーオフを制し、今季3勝目を挙げた。この日の早朝には、2020年の夏季五輪開催地が東京に決定。周囲に祝賀ムードも漂う中、21歳の怪物が将来へと続く輝かしい希望を光らせた。

優勝争いの先頭を切って歩く緊張の最終ラウンド。その直前のわずかな時間は、松山にとっても“特別”だった。朝、宿舎のテレビをつけるとチャンネルはどこも一様に東京開催に喚起するニュース。「すごいなあと思いました。どうなるかなという感じだったので」。ゴルフはリオデジャネイロで行われる2016年五輪で正式種目に復帰することもあり、当事者として迎えた瞬間だった。

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現在までに東京五輪では埼玉・霞ヶ関カンツリー倶楽部が開催コースとなることが予定されている。松山英樹の名を大きく知らしめることになった地でもある。2010年に同コースで初開催された「アジアアマチュア選手権」を制し、翌年4月の「マスターズ」に出場。日本人初のローアマチュアに輝き、歴史を変えた。だからこそ「ぜひ、出たい」と目の色を変える。

「(2020年には)28歳になると言っても、想像ができない。ゴルフも何か事故なんかがあって、続けているかも分からない。でも(代表選手に)選ばれるように、一日、一日を大切にして、28歳の時にオリンピックに出て、金メダル争いをできるプレーヤーになっていたい」

まずは3年後のリオでの戦いに注目が集まる。おさらいすると、2016年大会で採用される見通しとなっているフォーマットは、4日間72ホールのストロークプレーに男女各60名が出場する案。代表選手は世界ランキング順に決まり、各国2名が選出、世界ランク15位以内の選手を要する国は最大4名までが選出される見通しとなっている。

松山はまず「ワールドランク15位以内であれば、無条件で出られると思う。頑張っていきたい」と言う。「相当なプレッシャーがあるはず。オリンピックは4年に1度しかないし、そういう戦いはまだやったことがないので、自分がどう変わっていくかを感じてみたい」。今週の優勝で世界ランクは29位からさらに浮上。まだ先の話ではあるが、別の目標に向かっても前進している。

一方で、男子では松山をのぞき、いよいよ世界ランキング100位以内の選手がいなくなった。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の海老沢勝二会長は「東京に決まったことは、選手にとっても目標になり、非常に励みになると思う。日本の選手はもっともっと強くなっていかないと。どのスポーツでも、メダル獲得を目指すのがオリンピックムーブメント」と話した。

3年後、そして7年後。リオへ、東京へ、胸を張って送り出せる日本代表選手が増えていくことを期待したい。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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2013年 フジサンケイクラシック



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