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ツアープレーヤーたちのアクシデント<井上信>

先のABCチャンピオンシップで史上19年ぶり、3人目となるマンデートーナメントからの優勝をあげた井上信(まこと)が、その翌週から、数週間の欠場を余儀なくされている。

本人は「転戦続きで、疲労もたまっていたせいだと思います」と、相手をおもんぱかったが、医師の診断の結果、骨折は、肩から肋骨を強打したのが原因ではないかと言われている。

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初優勝の瞬間、18番グリーンには実に大勢のツアー仲間たちが、井上の祝福に駆けつけた。表彰式のあとは、全員で胴上げ。そのあと、グリーン横の池に投げ込むセレモニーが行われたのだが、アクシデントはこのとき起きた。

仲間の手で、池に向かって押し出された井上の身体は、池までわずかに届かず、傾斜のややきついラフの上で転倒した。そのまま、斜面をズルズルとすべるようなかっこうで池にはまったのだが、起き上がる際、井上は、肩を押さえたままうめくようにしていたものだ。

もちろん、みな心から井上を祝う気持ちでやったことだ。ホールアウトした瞬間、誰もが揃って目を赤くしながら、チャンピオンの肩を抱き、健闘をたたえた。そんな相手を思う気持ちが結果的に、思わぬあだとなってしまった。

池に投げ込む、という行為だけでなく、プレー後の火照った身体を、いきなり冷たい水の中にさらすのは、やはりと言わざるをえない。また胴上げも、一歩、間違えれば重大な事故が起きる可能性も大きい。

今回のことを重く見た日本ゴルフツアー機構では選手たちに、優勝後の祝福の方法には十分な注意を払うよう、通達していくことを決めた。

井上のケガは、全治3週間から4週間。これまで、シード権さえ取ったことがなかっただけに、これから秋のビッグトーナメントへの出場を、ほんとうに楽しみにしていた。

タイガー・ウッズの来日に沸くダンロップフェニックスや、今季の優勝者と賞金ランク25位までの者にした出場権がない最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップなど…。「どれもテレビで見るもの、と思い込んでいた夢の試合ばかり。できるだけ早く直して出たいと思います」と、井上。

今回の優勝賞金の一部を、新潟県で起きた中越地震の義捐金にあてるなど、明るい話題をまいてくれただけに、一刻も早いツアーへの復帰が待たれる。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<ABCチャンピオンシップ>

「これって、救済できますか?」

1日目、5番ホール(パー4)セカンド地点右ラフで競技委員要請があった。

プレーヤーの主張は樹木に巻きつけてある黄色のテープがスイング区域となるが救済できるかとの事であった。

競技委員の裁定は、テープが障害ではなく樹木そのものが障害となっている状態であり、救済は認めないことを伝える。

読者の皆さんも色々なコースで体験しているでしょうが、ヤードの標記で人工の杭などは障害物の扱いが出来ますが、今回の様に樹木にテープを巻いてるなどでは救済は出来ませんのでご留意を!

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