2位の佐伯三貴「宮本さんの気持ちがわかる・・・」
ツアープレーヤーたちの素顔<三橋達也>
5月のマンシングウェアオープンKSBカップで初優勝をあげた三橋達也は、2年前にダイエットに挑戦したことがある。ツアーの出場優先順位を決めるクォリファイングトーナメントにも失敗し、出場権さえ持てなかった2002年の夏、「自分の中で、何かを変えたい」と、日ごろから「いつかはやってみよう」と考えていた減量にトライしたのだ。
毎日20キロを超えるランニング、ハードなトレーニングに加え、一日の摂取カロリーを1000キロ以下に押さえる食事療法を丸3ヶ月間。その甲斐あって、体重は94キロから67キロへ。体脂肪率は33%から12%へ。ウェストは100センチから68センチへ。洋服のサイズもXXLからSの大幅ダウンに成功した、その驚異のダイエット。
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しかしこれが、あとで思わぬ弊害をもたらした。三橋のそのあまりの変貌ぶりに、「久しぶりに会った人が、みんな僕だって気がついてくれなくなった」のだ。しかも、それがあとからようやく三橋と気がついても、なにやら腑に落ちない顔をして「…なんだか達也らしくない」とか、「やせた達也には愛嬌がない」などと言われてしまう始末。
やっぱり、ゴルフはちょっと太ってるのがいいんです!
「・・・それで、ようやく気がついたんです。ただ痩せりゃいいってもんじゃない。人にはそれぞれお似合いの体型があって、それが個性につながっているんだってね」
確かに、減量が体質改善にもつながって体調はすこぶる良くなったのだが、体重が急激に減ったことでスイングにも影響が出始めた。学生時代から飛ばし屋でならしていたが、「痩せたとたんに力が出なくなって…。重い球が打てなくなってしまったんです」。結局、三橋には痩せたことへのデメリットのほうが多く、それから再び90キロ台まで体重を戻して、現在に至るというわけだ。
結果的には失敗に終わったダイエット。しかし、それをきっかけに「その気になれば、自分にもこれだけやれる」との自信につながったことも確かという。そんな三橋が初優勝をあげた翌週の三菱ダイヤモンドカップで平塚哲二がツアー2勝目。続くJCBクラシック仙台では、三橋の優勝に刺激を受けた日大同期の神山隆志がこれまたツアー初優勝。この結果に満足そうに、三橋は言った。「平塚さんも神山も俺と良く似た体型で・・・(笑)。やっぱり、ゴルフはちょっと太ってるのがいいんです!!ファンのみなさん、今年のツアーは、太めがブームですよっ」
いつでも明るい笑顔と底抜けのプラス思考が三橋のトレードマークだ。「太ってても、ツアーでこんなに活躍できるってところを、全国のちびっ子にお見せしたい!」念願のツアー1勝をきっかけに、トーナメントを盛り上げたいと張り切っている。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<JCBクラシック仙台2004>
「バンカーのこの辺に入ったが球が見えない?」
1日目、2番(パー4)と9番(パー4)でグリーン手前にあるバンカーの俗にいうアゴの所に食い込み 球が確認できない状態となり、2件とも競技委員要請となる。
プレーヤーと競技委員で球があると思われる所の砂を、少しずつ除去していくと球が転がり落ちた。 競技委員はその球がプレーヤーのものであるかの確認をした後、球を動かされる前の砂に埋まったところに戻し砂も前の状態に近く復元した、尚、球の一部が見えるようにし、罰無しにプレーするよう指示した。
これは、規則12-1の「ハザード内では・・・・・・・・・・・」に記載されています。
読者の皆さんこの様な経験はありますか?
バンカーレイキなどでほじくってもかまいませんが、動かされた球を元に戻し砂も戻します。
唯一球のあたまが見える程度砂をかぶさ無くても良いとされていますが、球のあたまが少し見える程度ですのでくれぐれもご注意を!
「あの球、私のだと思うんだけど!」
2日目、7番(パー5)のグリーン手前で競技委員要請があった。
プレーヤーの主張は、セカンドショットをしたらグリーン左手前にある松の木にのったようで、そしてかなり高いところに止まって見えている球が「自分のではないか」との事でした。
競技委員は持っていた双眼鏡で本人の使用球(メーカー・番号・オンネーム)と確認されたのでその球の真下でアンプレヤブル規則28-Cの処置を認めた。
読者の皆さん自分の球であるか確認できないと紛失球となりますので注意してください。