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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちのとんぼがえり<手嶋多一>

2005/08/01 09:00

予選ラウンド最終日、カットライン上の選手たちにとってはシビアな1日となる。はるかに及ばない選手たちは諦めて帰り支度に専念できるが、微妙なスコアなら競技が終了するまでじっとスコア速報とにらめっこ。

それでも、地方出身の選手たちは会場で待つにも時間の限りがある。たいていの選手はひとまず会場を出て、空港などでギリギリまで待機したりするのであるが、最後の最後大どんでん返しを食らうこともある。

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2週前のセガサミーカップ。通算1オーバーでホールアウトして、その時点で71位だっ た手嶋多一がその憂き目にあった。「絶対にもう無理」と、迷うことなく新千歳空港から地元・福岡空港行きの飛行機に乗ったのだがその直後に、カットラインがイーブンパーまで繰り上がったから、さあ大変だ。

17時40分。定刻どおり、福岡空港に降り立ったとたん携帯電話のベルが鳴った。「手嶋さん!予選通過しましたっ!」所属先ミズノのスタッフに知らされた手嶋は大慌て。とりあえず、出迎えに来ていた妻・直子さんに土産のチョコを手渡しただけでターミナルから一歩も出ることなく、18時25分発の羽田行きに飛び乗った。20時ちょうどに羽田に着くと、今度は20時50分発の札幌に乗り継いで、ようやく舞い戻ったのは22時20分・・・。そこから宿に移動したころには23時をとっくに過ぎており、すっかり冷え込んだ札幌は「全英オープン並みの冷えこみだった」という。

翌朝、腫れぼったい目をしてコースに現われた手嶋は「寝不足です・・・」とゲンナリと言ったものだった。運賃合計は約11万円。移動総距離約3000キロ。「マイルはたまったけど・・・あほな出費。今度からは、結果が出るまで絶対に会場を離れません!」と、心に誓っていた。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<セガサミーカップ ルーリングシート>

2日目のスタート前に、前日(1R)のプレーで目的外グリーンから球をプレーしたとの情報がありました。およその時間帯で組は絞られており、一人のプレーヤーが犯したことが競技委員会の調べで分かりました。そのプレーヤーは、4番ホールのティショットが隣接している6番ホールのグリーンにのり、その球をそのままプレーしたとの事であった。

競技委員の裁定は、「目的外グリーン」にある球は救済のニヤレストポイントを決めて処置をしなければならないところ、目的外グリーン上にある球をそのままプレーしたので規則25-3の違反で2ペナルティと伝え、尚且つ4番ホールに2打付加されていないスコアカードを提出したことは過少申告となり規則6-6dにより競技失格とした。

読者の皆さん、サブグリーンをスルーザグリーンとしたルールが出されている競技ではこの様な勘違いがあるようです十分にご注意をしてください。

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