中東ツアーと提携も世界ランキングポイント獲得ならず LIVの“悲願”は持ち越し
LIVは勝ち組? ミケルソンはゴルフの国際化に自信
◇LIVゴルフシリーズ◇LIV招待 ジッダ 事前情報(13日)◇ロイヤルグリーンズG&CC(サウジアラビア)◇7048yd(パー70)
サウジアラビア政府系資金を背景にした新リーグ「LIVゴルフ」に移籍したフィル・ミケルソンが自らの選択に改めて自信を見せた。今季7戦目の前日記者会見で、「PGAツアーはダウントレンド」と断じ、自らは“勝ち馬”に乗っているとアピールした。
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今年5月の新リーグ開幕以降、欧米ツアーとの対立が激化していることについて、ミケルソンは「僕の30年のPGAツアーにおいて、少なくともここ20年はすべてのベストプレーヤーが一緒にプレーしていた。しかし同じケースはもう起こらない」と分断路線が続くと予想した。その上で「(選手は)どちら側につくか、どちらで成功できるか選ぶ必要がある。私は今後プロゴルフがどう進化し、形成されていくかを考えたときに勝つべき側にいると固く信じている」と語った。
「私たちはLIVで世界のベストプレーヤーと戦い、PGAツアーにも世界のベストプレーヤーがいる。ただし、互いが会話をして一緒に動き出すまで、それぞれが変革と進化を続ける。私はLIVゴルフが上昇傾向にあるのに対し、PGAツアーはダウントレンドにあると見る。だから今いる側が気に入っている」
新リーグは48人の出場で54ホール、予選カットなしの試合形式を採用し、個人戦と団体戦を同時に実施している。また、ショットガンスタートや試合中のショートパンツの着用を認めるなどプロゴルフ界に新風を吹き込んだ。レフティは「決定を下す際に僕たちを巻き込み、(意見に)耳を傾けてくれることが素晴らしい。まとまっていて、流動的(柔軟)でもある。ショートパンツの件であれ、他のことであれ、プロゴルフは変化して進化していくが、LIVがそれをリードしていくだろう」と新リーグの優位性を信じている。
今大会は英国、米国、タイに次いで4カ国目の開催となる。「米国と英国では悲観的だが、他の世界ではLIVゴルフは愛されている。彼らもやがて受け入れるようになるはず。世界中でプロゴルフを開催し、国際的にゴルフを成長させる機会を広げていく」と自信は揺るがなかった。