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佐藤信人の視点 勝者と敗者

「変わらない男」 時松隆光のよどみのないパッティング

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 最終日(22日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)

悪天候によるコースコンディション不良で36ホールに競技短縮となった「ブリヂストンオープン」。最終日は中止となりましたが、前日の雨の中で光輝いたのは時松隆光選手の8バーディ、1ボギーの「64」で回ったラウンドでした。

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初日中止で迎えた21日(土)のセカンドラウンドでは、翌日最終日に台風が接近することが分かっていましたので、選手たちはできる限り上位でフィニッシュしておきたいという思いでプレーしていました。

時松選手もほかの選手同様、雨の中でもバーディを獲っていこうと積極的なプレーを展開しました。なかでもトップに躍り出ることができた要因は、どのような状況でも「変わらないゴルフ」ができる能力だったかと思います。

彼のプレーで特に目を見張る部分は、スイング時の“間合い”です。アドレスに入る前、入ってからスイングに移行するまでのタイミング、クラブを振っている際の力感など、どの番手、どの状況でも変わらない点が彼の強さだと思うのです。

ショットはゆったりとした独特の“間合い”をつくりつつ、変わらないスピード感で振っていきます。飛距離は出るほうではありませんが、この変わらない間合いから繰り出すフェード弾道は、いつも同じ高さで同じ強さで飛んでいきます。

そして彼の最大の武器であるパッティングは、ショット以上に不変な動きを保ちつつ、より自然に、よりシンプルにアドレスに入り、ボールへコンタクトできている印象を受けます。

試行錯誤の末にたどり着いたショットとは異なり、体にしみ込んでいる天性のセンスがパッティングのフィーリングを生んでいるように見受けられるのです。

雨が降ろうが槍が降ろうが、思った通りに思ったタッチでボールを運べる強さ。今後も時松選手のよどみのないパッティングから目が離せません。(解説・佐藤信人)

佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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