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谷口徹の「現実」はレギュラー 照準は次のナショナルタイトルに

◇国内シニアメジャー◇日本シニアオープン 最終日(22日)◇日高CC東西C(埼玉県)◇7019yd(パー72)

“勝って当然”の重圧を感じて勝つことがどれほど大変か。谷口徹は「先輩たちは『シニアは楽しい』と言うけれど、シニアでは期待が大きい。レギュラーの方が気持ちはラクだった」と吐き出した。最終日はタワン・ウィラチャン(タイ)に迫られながら、しぶとさを見せて3バーディ、3ボギーの「72」で通算8アンダー。終わってみれば初日終了後から他選手に一度も並ばれることなく、首位を守り続ける大会4人目の完全優勝でシニア初タイトルを手にした。

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3日目までの2打差は前半のうちに1つに縮まった。序盤3番で第2打をダフらせてボギーとするなど足踏み。持ち前の勝負強さは緊張感に満ちたバックナインで光った。13番でフック、スライスする5mのスネークラインを流し込んでバーディを奪い再び2打差とすると、相手がボギーにした14番で3m弱をねじ込んでパーセーブ。グリーン上でガッツポーズが続き、勝利を決定づけた。

前日は3バーディを決めた前半を経て、インで3ボギー。テレビで中継ホールを観ていた亜紀夫人に電話で「ずいぶんパットを外したね」と言われた。「(放送の少なかった)アウトコースはすごかったのに。ハイライトでもっと映してほしかった」と苦笑い。最終18番を3パットボギーにしたとはいえ、一夜明けてしっかりと後半に持ち味を発揮した。

昨年「日本プロゴルフ選手権」で最年長優勝を飾り、5年シードがある。次週の「パナソニックオープン」(兵庫・東広野ゴルフ倶楽部)以降も、あくまで20勝を挙げたレギュラーツアーでのプレーを続けるつもり。今週の戦いは主戦場ではなかったはいえ、「先輩たちを見ると60代がちらほらいる。(彼らは)昔みたいなゴルフができなくても、スコアをまとめてくる。言っても、自分は(シニアでは)若いプレーをしなくちゃいけない」と、持ち帰るべき刺激も存分にあった。

「レギュラーに帰ったらもう少しレベルが厳しい。レギュラーでは現実を見ないといけない。めげずに、他で勝てる部分を見つけてやっつけたいなと思う」。照準は10月のメジャー「日本オープン」にも定める。過去2勝を誇るナショナルオープンのことしの会場、福岡の古賀ゴルフ・クラブは18ホール6817yd(パー71)と今週よりも短い設定。「チャンスはあると思う。そこまでに自分の調子を上げたい」。51歳はまだしばらく、口うるさい。(埼玉県日高市/桂川洋一)

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