原、三浦、宮里ら来季出場権 川岸、服部ら下位
厳しい冬に…川岸史果、西山ゆかり、服部真夕らは出場権逃す
◇国内女子◇ファイナルクォリファイングトーナメント 最終日◇東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫県)◇6456yd(パー72)
実力者たちにとっては厳しい冬となった。ツアー通算2勝の西山ゆかりは通算6オーバーの76位、昨季の賞金ランキング7位の川岸史果は通算7オーバーの79位。通算5勝の服部真夕は通算15オーバーの97位とし、いずれも来季前半戦の出場権を逃した。
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西山は4オーバー76位から出ると「4つ伸ばすのを目標にした。悪くはなかったけど、チャンスは少なかった」。賞金ランキング69位で5年ぶりのシード落ちした今季、不調の原因をシーズン序盤に変更したアイアンにあったと分析。36歳は「タイミングがなかなかあわせられなくて。これまで、ものすごく感覚派でやっていたので(戻せなかった)…。勉強できた1年ではあったけど、なるべくしてなった結果」と唇をかんだ。
今回のQTランクでは、来季前半戦の出場権を得られない見通し。6月の第1回リランキングまでに推薦などで出場権を得た試合で結果を残す必要があり、「推薦とかもお願いさせていただけたらというのはある」と話した。
男子ツアー通算6勝の川岸良兼を父に持つ、川岸は潔かった。プロテストに合格した翌17年は初優勝をあげるなどブレイクしたが、今季は一転して賞金ランク60位まで落ち込んだ。5月にエースドライバーを破損させ、新たなモデルを探すなど試行錯誤。「ティショットに悩まされたというのもある」という。来季の主戦場については「この成績を受け入れて、私は(下部の)ステップアップツアーでも良いかなと思っている。プレッシャーなども出てくると思うから、レギュラーツアーに出るとしても推薦ではなく、予選会からになるかもしれない」と考えを明かした。
プロ1年目の2007年から11年連続で保持したシードを今季初めて逃した服部は、3日目に「80」をたたくなど上位を逃した。「普通の試合という感じだったけど、自分の中で不安に思う気持ちが出てきた。わたしは(課題が)基本メンタル」と淡々と話した。30歳は「来年は基本ステップアップツアーになると思う。推薦などは(もらえるか)まだわからない。ただ、またこれで一からゴルフを突き詰めていきたい」と前を向いた。
51位のアン・シネ(韓国)は、昨季実績によると前半戦で4試合程度は出場できる位置で終え、「出られる試合には戻ってきたいと思う」と再び日本に来ることを誓った。(兵庫県加東市/林洋平)