フェービー・ヤオ4季ぶり優勝 三浦桃香は10位
2018年 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI
期間:03/23〜03/25 場所:UMKCC(宮崎)
三浦桃香 終盤の失速で初優勝ならずも「自分をほめたい」
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(25日)◇UMKCC(宮崎県)◇6505yd(パー72)
単独首位で出た19歳のツアールーキー、三浦桃香は「75」で通算7アンダーの10位タイ。終盤に失速し、昨年に引退した宮里藍さんらに並ぶプロ4試合目での日本人最少試合数での優勝とはならなかった。それでも「最後は本当にもったいない。でもきょうは途中で(優勝争いから)消えなかった。自分をほめたい」とした。
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地元宮崎の声援も最後に力尽きた。逆転を許し1打差を追った後半16番(パー3)。ティショットを放つと6Iを手に「右に抜けてしまって」と苦い表情。グリーン右サイドの木の根元付近に落ち3オン1パットのボギー。続く17番はフェアウェイバンカーのフチからの2打目になり「運がない部分もあった。でも自分のショットの修正力が足りなかった」。3打目をガードバンカーに突っ込むなどダブルボギーで脱落した。
36ホール競技だった前週の「Tポイントレディス」は初の最終日最終組の重圧に負け22位タイ。序盤からズルズルとスコアを落とした前週に比べ、この日は終盤まで粘った。前半に落としながら、後半11番と13番(パー3)でバーディ。「先週は心は緊張してなかったけど体がダメだった。きょうは朝から緊張して、(朝の)練習場で調子も悪かった。でも、途中までは頑張れたかなって。はずかしくないプレーをしたかったし、成長は実感した」。
アマチュア時代の実績は同じ黄金世代の勝みなみ、新垣比菜らに劣り、昨年のプロテストは不合格。「わたしはいままでプロの試合に出場する機会も少なかった。ジュニアの大会でも優勝争いをしたことがあんまりなかった。だから本当にこういう経験がすごく大事。簡単に勝てないのはわかっていたから10位以内を目標にしていた」。
6回目の開催となった今大会だが、3日間で過去最多の1万4529人のギャラリーを集め、その“主役”であり続けたニューヒロイン。「同じ練習場で一緒にやってる友達」と地元の小学生の声援に手を挙げ続けた。もうひと転がり足らずチップインバーディを逃した前半9番を終えると、ロープ脇で見守った少女にボールをそっと手渡して次のホールに向かった。
最後まで悔しさを表に出すことなかった。ほほ笑みながら「ちょっとずつ成長できたらいい。いつか、かっこよくて優しいプロになりたい」と誓った。(宮崎県宮崎市/林洋平)