米LPGAを主戦場とする韓国選手を破った韓国チーム。勢いを維持して日本に乗り込んだ

◇国内女子◇THE QUEENS presented by KOWA 2日目（2日）◇三好カントリー倶楽部 西コース（愛知）◇6400yd（パー72）

4ツアー対抗戦でトップを守った韓国チームは、ダブルスと個人戦を合わせて計13マッチで12勝1敗。2日間で2位の日本チームの倍の24ポイントを重ねた。キム・ハヌルを除いて日本ではあまり馴染みのない選手ばかりだが、チーム構成は『歴代最強』との声もある。なぜかと言うと、前週行われた米国ツアーで活躍する同郷の選手たちとの団体戦で勝利を収めたからだ。

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日本ツアー最終戦「リコーカップ」の開催された前週、韓国で恒例のエキシビジョンマッチが開催された。韓国ツアー選抜と、米ツアーを主戦場とする韓国人選手のチームとの団体戦だ。米ツアー組は朴仁妃をはじめ、世界ランキング3位のユ・ソヨン、6位のチョン・インジ、11位のキム・セヨンら豪華な顔ぶれだったが、韓国ツアー選抜が開催3回目で初勝利を奪った。

大会はING生命が協賛し、2015年にツアー外競技として始まった。メディアも熱視線を送り、毎年会場が変更されても、多くの観客を集める。今年は南西部の全州市（チョンジュ）で開催された。

世界トップクラスになった選手でも母国ツアーで若手選手に敗れる事例が頻繁に起き、女子ゴルフ人気の高い韓国で「本当に強いのはどっちなの？」と議論が上がり、大会が始まった。韓国女子プロゴルフ協会（KLPGA）の担当者は「ツアー外競技なので詳細は不明だが、韓国ツアーのレベルを確認するための大会になっている。すごく盛り上がっている印象がある」と話した。

21歳のオ・ジヒョンは「お祭りの感覚は少しあるけど、試合なのでプレーのときはもちろん本気です。世界で活躍する先輩たちとどこまで争えるかの舞台。今年勝ったことは自信になった」と笑顔で振り返った。

「クイーンズ」に出場する韓国の9選手は平均年齢24.5歳で、4チームのうち最年少。韓国で今季の年間王者に輝いた21歳のイ・ジョンウンをはじめ、ツアーをけん引した選手らで構成される。KLPGA担当者は「韓国は国別の対抗戦でより燃える。今週も選手たちはかなりやる気が入っていますよ」と述べた。

韓国チームの関係者は「（前週は）正直、誰も米女子選手に勝てるとは思っていなかった」と驚きの表情を浮かべ、「歴代大会で最強のメンバーと言っても過言ではないですよ」と強調した。（愛知県みよし市／林洋平）