わずか3万円差で明暗 来季シード権争いの劇的幕切れ
「まだ気持ちの整理がつかない」藤田光里、笑顔の裏側で…
午後2時半開始のイベントに、一番乗りしたファンの来場は午前7時。東京・新宿の百貨店「小田急ハルク」で行われた藤田光里のトークショーとキャロウェイゴルフ販売会には、多くのファンが訪れて、人気プロとの触れ合いを楽しんだ。
熱気に包まれたトークショーでは、自身の髪の毛を“このまま伸ばす”か“ばっさり切る”か「とっても悩んでいる」という藤田から、ファンへの逆質問も。どちらが良いと思うか手を上げてもらった結果は、ばっさり切っても良いという答えが過半数を占めた。もしかしたら、新シーズンにはガラリとイメージチェンジした姿が見られるかもしれない。
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自身の今季最終戦となった「大王製紙エリエールレディスオープン」で、ケガの不安を抱えながらも予選突破し、賞金ランキング48位で来季シード権を獲得した。それでも、「肘部管症候群」と診断された左ひじは、「完治するかは分からなくて、最悪手術。でも、手術をすると数カ月クラブを握れなくなるので、いまはメスを入れないで、痛くなったら痛み止めを飲んでごまかすというやり方」で、当面はつき合っていくという。
「大王製紙―」から2週間はクラブを握らずに電気治療。その後は、ひじを曲げないように固定する装置をつけて寝る日々が続いている。ひじの状態が悪くなければ打ち込みをしたかったという今オフだが、18ホールのラウンドをこなすことが現実的にはギリギリの状況という。来季に向けては手探りの調整となりそうだ。
今月9日には父でコーチの孝幸さん(享年63歳)が、札幌市内にある自宅で病に倒れて亡くなった。「気持ちの整理がまだついていないので、もしかしたら休む試合が増えるかもしれない。まだ考えているところなので、はっきり分かったら伝えます」と、爽やかな笑顔の裏側で、悲しみに沈む胸の内を打ち明けた。(東京都新宿区/今岡涼太)