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イ・ボミ、申ジエら同世代への挑戦状 菊地絵理香の自覚と打倒プラン

強さを見せつけたツアー2勝目だ。国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」最終日を首位からスタートした菊地絵理香が4バーディ、2ボギー「70」でプレーし、通算14アンダーで逃げ切り優勝。2位に4打差をつける完勝で、前年4月「KKT杯バンテリンレディスオープン」に続くタイトルを手にした。

最終日を前に3打差のリードを作ったが、同じ最終組から2位で追うのは好調が続く申ジエ(韓国)。菊地自身も「大半の人は、きょうはジエが追い上げて勝つんだろうな、と思っていたと思う」と評する元世界ランク1位に、3打差から1度も詰め寄られることなくゴールテープを切ってみせた。

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最初の1番をボギーとしたが、「ボギーは想定内。焦ることはなかった」と平静をキープ。続く2番(パー5)でバーディを奪い返すと、9番では12mのロングパットをねじ込み、力強く右こぶしを握りしめた。リードを4打差に広げてハーフターン。「ジエも鈴木愛ちゃんも、あまりパットが入っていなかったので、自分は淡々とやっていれば大丈夫かな」。菊地自身も惜しいパットを何度も外したが、好調のショットで多くのチャンスを作り続ける堂々のプレー内容だった。

今年7月で28歳になり、ツアーでも中堅に差し掛かってきた。昨季の賞金ランクトップのイ・ボミ(韓国)、同3位の申とは同じ1988年生まれで、2位のテレサ・ルー(台湾)も87年とわずか1歳違い。同世代の海外勢が国内ツアーを席巻中とあり、菊地の心の中にも新たな変化が起こりつつあるようだ。

「もちろん、自覚は持たないといけない。私は飛ばないほうなので、ウェッジに磨きをかければ近づいていけるとは思っています」

昨季は「最後のほうは疲れ切っていた」と、目標の年間2勝目を果たせなかった悔いがある。出場しなかったのは2試合だけという昨季のハードスケジュールを見直し「今年は定期的に休みを入れて、ベストコンディションでやっていきたい」という。昨年も行ってきた毎週月曜日のトレーニングも、かける負荷をオフと同等まで増やした。年間2勝、メジャー初優勝、年間1億円突破、海外メジャー出場…。菊地の口から出た多くの目標も、自らにかける期待の表れだ。(兵庫県三木市/塚田達也)

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