長めのパットも決まり首位発進の北田瑠衣。「ラッキー」と謙そんするが、4年ぶりの優勝を見据える

北田瑠衣が2010年以来の優勝に向け、首位に立った。「マンシングウェアレディース東海クラシック」の初日、6バーディノーボギーの「66」で回り6アンダーとし、後続に1打差をつけるスタートを切った。

8番で6m、13番で8mを沈めるなど長めのパットが決まった。総パット数は「26」で、3パットは一度もない。7月中旬以降使っていたピンタイプのパターから今週、マレットタイプに切り替えた。「先週までは全部ショートしていて、もうちょっといってくれたらと思い、今週パターを試した。（今日は）ちょっと弱いと思っても、最後スーッと伸びてくれた」。

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ただ、ショットの状態は良くなかったといい「ショットを考えると、今日の『66』は上出来すぎる。ラッキーだった」と、落ち着いて振り返った。

10年3月の「Tポイントレディス」を最後に優勝から遠ざかっている。今季の賞金ランキングはちょうど50位で、「今の時期になってシード権を考えるのはきついけれど、予選落ちも減ってきているので、あとはやるしかない」と、終盤戦が近づく中、すでに背水の陣で臨んでいる。

32歳で戦うプロ13年目。成田美寿々や、この日同組で回った葭葉ルミを例に挙げ、「パワーゲームというか、飛ばしてピンを狙っていくというゴルフを間近で見ると、時代が変わったのかなと思う」とも語る。

一方で、比較的距離が短く、グリーンも止まりやすい今大会のコースセッティングについては「私でもピンを狙える」とすぐに気を取り直した。「まだ1日目が終わったばかり。ちょっとずつ良くなってきているので、それが3日間続くか」。久々に立った首位にも平常心を失うことなく、自分のゴルフを心がけ4年ぶりの優勝を目指す。（愛知県美浜町／片川望）