難度が高いコースほど得意？「でも今週は微妙・・・（笑）」。

先週の「アース・モンダミンカップ」でツアー初優勝を飾った酒井美紀が、明日4日（金）に富山県の八尾カントリークラブで開幕する「日医工女子オープン」に出場する。開幕前日のこの日はプロアマトーナメントに出場し、最終調整を行った。

開催当週の火曜日に富山入りし、「会う人会う人におめでとうと言われて実感が湧いてきた」という酒井。さらに酒井が優勝を飾った同日に、同郷・福島県出身、ジュニア時代から旧知の仲である蛭田みな美が「日本女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝を飾り、地元の知人、同期からのメールや電話は、100件を超えるほどの祝辞の嵐で、周囲は“W優勝”の盛り上がりムードに染まった。今週、酒井と蛭田は会場で顔を合わせ、優勝後の周囲の反応や、取材殺到の苦労話を共有しあったという。

＜＜　下に続く　＞＞

周囲の祝福ムードとは裏腹に、次の戦いを前にした酒井は至って冷静。「ゴルフの調子は（好調と）変わらず」と、喜びは胸に秘め、努めて淡々と調整を終えた。

今大会が行われる八尾カントリークラブは、前週のカメリアヒルズCC（千葉県）よりもコースの幅が狭い。「ピンポイントでフェアウェイに置いて行かないといけないホールが数カ所あるのでそこは注意」と、攻略のカギはティショットにあるとみている。もともと難度が高いと、集中力が高まるという酒井にとっては、得意コース（優勝リスト）に挙げても不思議のない舞台だ。

「このコースは（その優勝リストに）入ってもおかしくないけど、昨年は予選落ちをしているので、ちょっと微妙」とまずは慎重にいくつもりだ。絶好調の元賞金女王アン・ソンジュとのプレーオフを制した、現在の勢いをもってすれば、その可能性もゼロではない。（富山県富山市／糸井順子）