「嬉しかった」という佐伯との最終組。地元出身の辻梨恵がツアー初勝利に望みを繋いだ

「CAT Ladies」2日目を3位タイで迎えた19歳の辻梨恵が、ツアー初勝利へ望みを繋いだ。「組合せを見て嬉しかった」という佐伯三貴との最終組で、6バーディ、3ボギーの「70」にまとめ通算8アンダー。首位の佐伯と金ナリ（韓国）と3打差、4位タイの好位置から明日の最終日を迎える。

3つのボギーはいずれも3パットによるもの。「タッチとラインが合わなかった」と33打を要したグリーン上に反省の言葉を並べたが、この日は冴え渡るショットでスコアを作った。全ホールでパーオンに成功し、6個のバーディのうち4個が2メートル圏内。ショットメーカーとして鳴らす佐伯を、「前半はあっち（辻）の方がショットが良かった。本当に良いゴルフをしていた」と唸らせた。

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6月の「ニチレイレディス」では、初日を首位タイで飛び出しながらも2日目に「73」と失速。その苦い経験も、今週の優勝争いにおいてはプラスに作用している。「課題のバックナインでもオーバーパーを叩かなかったし、（ニチレイと比べて）楽しんでプレーができた」と、自身も2ヶ月前との違いを実感。加えて、「今回はキャディさんも帯同なので、気持ちの面でも落ち着いてプレーできている」と、プロキャディの存在も19歳の大きな心の支えとなっている。

コースからほど近い、神奈川県南足柄市の出身。明日は両親を含め、地元応援団の後押しも心強い味方になる。「優勝したい気持ちはあります。あまりピンを攻めず、欲をかかないことが大事」。まだ幼さの残る表情をキリリと引き締めた。（神奈川県箱根町／塚田達也）