「クラブへの恩返しは良い成績を残すこと」、自身が所属するイーグルポイントGCで2位タイ発進を切った吉田

「（所属プロなのに）全然このコースラウンドできていないんです」と話すのは、今大会が開催されている会場・イーグルポイントゴルフクラブの所属プロである吉田弓美子。茨城県で開幕した「サマンサタバサ・ガールズコレクション・レディーストーナメント」の初日、6アンダーをマークした吉田が2位タイの好発進を切った。

吉田は2009年のプロテストでトップ合格を果たしてから、同ゴルフクラブに所属。元々、井上透氏のジュニアレッスンに通っていた吉田は、同じレッスンに通う知人の紹介を経て所属に至った。「半年間は研修生としてやって、その年のテストに受かってそのままツアーに出ていたので、なかなか戻って来られていないんです」と、お世話になっているクラブに後ろめたさを感じながらも、この日は奮闘を見せた。

＜＜　下に続く　＞＞

初日のラウンドは木戸愛、堀奈津佳の面々と同組でティオフした吉田は、2番で残り176ヤードの第2打をピン50センチにつけてバーディを奪うと、続く4番では1メートルのバーディパットを確実に沈めてスコアを重ねた。終盤に差し掛かる15番（パー5）で、カラーからの3パットでボギーとしたが、トータル7つのバーディを奪って6アンダーとした。「（優勝したい）気持ちが入ってしまうけど、気負いすぎるのもいけないし。普通のツアーと同じに考えて回れたことが良かったと思う」と、プレー中は冷静沈着を努めた。

同級である有村智恵、服部真夕、原江里菜らの、レギュラーツアーでの早々の活躍で、「置いて行かれるような気がした」と劣等感を感じていたという吉田だったが、このイーグルポイントゴルフクラブとの出会い、所属プロになってから「自分のゴルフ人生は変わった」と身を以て感じている。クオリファイ、ステップアップツアーで自信を失っていた時期からは一転して、2011年、2012年にそれぞれ1勝、通算2勝を挙げる転機ともなった。

「（クラブに）恩返しできることと言えば、ここで良い成績を残すこと。社長をはじめ、従業員の方々にいつも快く応援してもらって、本当に優しく送り出してもらっている」と感謝の思いも深い。この好発進に「明日は良い位置で回れるし、大好きな先輩である表さんと回れそうなので、少しでも追いつけるように頑張ります」。ホームの追い風は、恩返し実現へと導くのか。（茨城県稲敷郡／糸井順子）