「こんなにきついんだ…」 下部ツアーアマチュア優勝第1号の高橋恵が5年ぶりのツアー予選通過に苦笑い
◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 2日目(28日)◇UMKCC(宮崎)◇6539yd(パー72)◇晴れ(観衆3421人)
下部ステップアップツアーを制したアマチュアは8人いるが、その中で最も早く、最年少で優勝した高橋恵が2021年7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来約5年ぶりのツアー予選通過を決めた。2アンダー26位の“圏内”から出て、前半は3連続ボギーなどをたたき、後半10番を終えて暫定カットラインに1打足りないイーブンパー。11番でバーディを奪って、ライン上で踏みとどまる「73」でホールアウトした。「後半はもう手汗がすごくて。早く予選通過をしたけど“こんなにきついんだ”って痛感しました」。通算1アンダー43位、カットライン上に踏みとどまった一日を苦笑いで振り返った。
2010年7月に下部ツアー「ANAプリンセスカップ」で、当時20歳の“元祖天才少女”金田久美子らをプレーオフで破って優勝した。当時は中学2年生、13歳で今も続く最年少優勝記録、何より同ツアーでのアマチュア優勝は創設20年目で初めてだった。同年3月に「Tポイントレディス」に同学年で仲良しだった石川遼の妹、石川葉子さんとレギュラーツアーデビューも果たしていた“天才少女”の快挙だったが、その後のキャリアは順風満帆といかなかった。
16年にプロテストに合格したもののQTで結果が残せず、主戦場はステップアップツアー。23年から昨季までの3年間はツアー出場がなく、24年は下部ツアー出場すらゼロだった。別に体を痛めていたわけではない。単純に結果が出なかった。
「悔しい時期はありました。でも、24年は現地待機したら多分、ステップアップには出られたんですけど、自分を見つめなおそうと思って」。ツアー活動を離れて、日々の練習と時折のラウンドを繰り返した。そんな中でもインターネットで両ツアーの速報などはチェック。「そんなことをしているうちに“もう一度、頑張りたい”とか思うようになった」とカムバックへの思いを振り返った。
昨年12月の最終QTで24位となって今季ツアー前半戦の出場権を得た。ツアーにコンスタントに出場できるのは、プロ3年目だった18年シーズン以来8年ぶりだ。「今はもう悔しいなんて思いはないです。それより、ショット、パットとか全部上手な今の若い子たちが“どんなプレーをするんだろう”って興味が強くて…。彼女たちと戦うには、まだまだですけどね」。29歳になった“天才少女”が明るく前向きに、長かったブランクを取り戻していく。(宮崎市/加藤裕一)
<国内女子下部ツアーのアマチュア優勝者>
高橋恵/13歳354日/2010年「ANA PRINCESS CUP」
堀琴音/18歳122日/2014年「ABCレディース」
新垣比菜/16歳115日/2015年「ラシンクニンジニア/RKBレディース」
吉本ひかる/17歳114日/2016年「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース」
平塚新夢/17歳128日/2017年「静ヒルズレディース」
都玲華/20歳69日/2024年「大王海運レディース」
後藤あい/16歳321日/2025年「Skyレディス ABC杯」
岩永杏奈/16歳292日/2025年「明治安田レディスオープン」