5打ではなく3打差で迎える最終日 佐久間朱莉は「アウトで伸ばせたら」
◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 2日目(17日)◇福岡雷山GC(福岡)◇6489yd(パー72)◇曇り(観衆2266人)
後半に入って3バーディ、3ボギーで迎えた最終18番(パー5)。2オンに成功した佐久間朱莉が8mのイーグルパットを惜しくも外した。落胆の表情を浮かべた後、バーディで締めくくったスコアは「71」。通算6アンダーで終えた。
最終組の1組前を回っており、その時点でトップとの差は4打。最終日を5打差で迎える可能性があった。ホールアウト後「ボギーが多かったです。外しちゃいけない方にミスしてしまって…」と無念さを漂わせたが、通算10アンダーで18番を迎えた最終組の金澤志奈がボギーフィニッシュで3打差に。思わぬ形で“風”が吹いた。
ツアー初優勝を飾った「KKT杯バンテリンレディス」最終日の2日後、4月22日に行われた全米女子オープン(29日~/ウィスコンシン州エリンヒルズ)の日本地区予選会出場を見送った。「世界ランキング75位以内」の資格で出場すると心に決め、そのデッドラインは今大会終了時点。世界ランク82位の佐久間は出場権獲得には、今週優勝での出場権奪取しかない覚悟でいる。
最終日に描くプランはある。「まだアウトで伸ばせていない。そこで伸ばせたら(逆転優勝へ)おもしろいかもしれません」。予選2日間で3バーディ、2ボギーのアウト9ホールでチャージをかけたい。総ヤーデージ6500yd未満の今週、スコアメークの鍵はウェッジの出来が握っている。
この日の5番(パー5)では、2打目で“フルショットの距離”を残さず、中途半端なピン約70yd地点まで運んでからウェッジで1mにつけるバーディを奪った。「フルショットを残すのも選択肢ですけど、あそこは自分の成長だと思います」と胸を張った。最終日の3打差逆転へ。佐久間にはまだまだチャンスも武器も残っている。(福岡県糸島市/加藤裕一)