ツアー2勝目で全米切符奪取へ 佐久間朱莉が平常心で描く夢のシナリオ
◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 事前(15日)◇福岡雷山GC(福岡)◇6489yd(パー72)
2週後に迫った女子メジャー第2戦「全米女子オープン」出場権獲得へ、今週は“最終予選”になる。残された出場カテゴリーは「5月19日時点の世界ランキング75位以内」。現在81位の安田祐香、93位の菅楓華らが一発逆転を狙う選手で、82位の佐久間朱莉もその一人だ。
「KKT杯バンテリンレディス(の初優勝)があったから、その目標ができた。せっかくのチャンス。“勝てたら行ける”とは思うけど、単純に2勝目を目指すいつも通りの気持ちで、と思っています」
4月20日終了「KKT杯―」で世界ランクは97位から80位に浮上。デッドラインまで4週で75位以内を射程圏内に捉えたが「フジサンケイレディス」の中止、「パナソニックオープン」10位、「サロンパスカップ」11位と決め手に欠いて“圏内”に至っていない。特にサロンパスカップは8位で迎えた3日目の「75」が悔やまれるが「それが実力です」と気持ちを切り替えている。
女子メジャー経験は昨年8月「AIG女子オープン(全英女子)」(60位)だけ。「全米って全英より盛り上がる感じです」。全米のイメージは映像で見た23年のペブルビーチGL(カリフォルニア州)開催。猛烈な海風と、天候変動による極端な寒暖差が目に焼き付いている。「暑かったり寒かったり。“何を着て行こうかな”なんて考えてました。まだ(出場が)決まってもいないのに」と苦笑い。実際、今年のエリンヒルズはシカゴ・オヘア空港まで日本から直行便で行って、そこから車で約3時間なんてことまで頭に入っている。
そもそも「世界ランキングの資格で行きたい」と心に決めて「KKT杯―」2日後にあった日本地区予選のエントリーを見送った。国内ツアーでの積み重ねに賭けてきた。ツアー2勝目で日本勢20人目の出場権獲得へ。シナリオを劇的なフィナーレで締めくくりたい。(福岡県糸島市/加藤裕一)
<日本勢の全米女子オープン有資格者>
・笹生優花(過去10年の大会優勝者)
・渋野日向子、古江彩佳、竹田麗央、小祝さくら(前年大会トップ10)
・西郷真央、畑岡奈紗(昨季米ツアーポイントランク上位30人)
・山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、桑木志帆、河本結、鈴木愛(3月24日付の世界ランク上位75人)
・林菜乃子、池羽陽向、泉田琴菜、※長澤愛羅(日本地区予選通過者)
・馬場咲希(ハワイ地区予選通過者)
・勝みなみ(ミネソタ州地区予選通過者)
※はアマチュア