2025年 Sky RKBレディスクラシック

自慢の飛距離が生かせなくても 復活Vの“仲間”に続きたい神谷そら

2025年 Sky RKBレディスクラシック 2日目 神谷そら
2シーズンぶりの3勝目へ首位浮上の神谷そら

◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 2日目(17日)◇福岡雷山GC(福岡)◇6489yd(パー72)◇曇り(観衆2266人)

最終18番(パー5)で、第2打の残り距離はピン220yd。フロントエッジまでは200ydもない。神谷そらが2オン狙いで握った番手は5番アイアン。左ガードバンカーに入れたものの、ピン1m強に寄せて7個目のバーディで締めくくった。「セカンドをしっかりグリーンに乗せることができた」とボギーなしの「65」を振り返るが、実は爽快で会心なラウンドだったわけではない。

山を縫うようにデザインされ、総ヤーデージが6500ydを切るコースに「どのホールも気持ちよく振れません。ドライバーがほとんど使えなくて…」と苦笑いする。ラフまで突き抜けることを避けるため、ティショットでドライバーを握ったのは、この日5回だけ。今季ドライビングディスタンス3位(256.25yd)の飛ばし屋には不都合なほど短く、狭い。

2025年 Sky RKBレディスクラシック 2日目 神谷そら
自慢の飛距離が制限されるコースで

“エンジン全開”のプレーができない中で、最終日を首位で迎えるのは、ポテンシャルの大きさのおかげだろう。優勝は2023年9月の国内メジャー「日本女子プロ選手権」を最後に遠ざかる。昨季は左足首、左膝と負傷続きの中、出場30試合の21試合目まで予選落ちは1度だけ。不完全燃焼のメルセデスランキング43位に終わった。体調を整えて迎えた今季は出場8試合でトップ10が4回といつ勝ってもおかしくない成績が続く。

2025年 Sky RKBレディスクラシック 2日目 神谷そら
仲の良い菅沼菜々の復活優勝に続きたい

今季は「調整して挑戦する」ことをテーマに掲げ、当面の目標を2週後のメジャー「全米女子オープン」出場に置いていた。しかし、4月22日の日本地区予選会で切符獲得を逃す。下がってしまったモチベーションがを上げてくれたのは、2週前「パナソニックオープン」での菅沼菜々の復活優勝。「昨年、私は(ポイント)シードが(50位中43位で)ギリギリなくらい苦しんだけど、菜々ちゃんが苦しむ時期と重なっていて…。気持ちを奮い立たせることができました」という。

いま心がけているのは「けがなく1試合1試合を戦うこと」。2シーズンぶりのツアー通算3勝目へ。リミッターが外せないコースでも、神谷は丁寧にラスト18ホールを回るつもりだ。(福岡県糸島市/加藤裕一)

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