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復活の瞬間 2023年ベストショット3選【奥田泰也】

鮮やかな緑が包むゴルフコースに、さまざまなアクセントを添える光と影。2023年はコロナ禍を象徴するマスクが口元から減り、人々の笑顔が映える日常も戻った。それら数々の要素に神経を研ぎ澄ませ、一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第5回は奥田泰也カメラマン編。

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 最終日 アーニー・エルス>

メジャー4勝のレジェンドが来日した。国内開催の日本ツアー出場は2008年「ダンロップフェニックス」以来、15年ぶり。1993年には同大会で優勝を飾っており、日本にもファンは多い。すでにシニア入りしているものの、豪快な、そしてゆったりとしたスイング。ドライバーの飛距離と弾道に加え、ショットの正確さは年齢を感じさせないほど素晴らしい。アーニー・エルス(南アフリカ)を目当てにコースに足を運んだギャラリーも多かっただろう。

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そして、ファンにも優しい。最終日の競技を終え、笑顔で子どもにボールをプレゼントするナイスガイだ。満面の笑みでボールをもらう姿は微笑ましい。子どもはエルスという選手を知らないかもしれない。ただ、ボールをプレゼントしてもらったことは、大人になっても記憶に残っていると思う。これをきっかけにゴルフを始め、プロを目指し、ゴルフ界を盛り上げていく選手になるかもしれない。エルスも、そう願いを込めているのではないかと思った。

<伊藤園レディス 最終日 西郷真央>

昨季は開幕から10戦5勝と絶好調だった西郷真央。しかし、首痛で2戦連続欠場したことで取り組んだスイング改造が、その後の不調を呼び込む。オフに入ると「クラブを握りたくない」と約2週間ゴルフから離れた。今季も序盤戦は予選落ちが続いた。

心が折れそうにもなったが、フェードから元々の球筋のドローに変えて吹っ切れた。中盤戦から調子が上がり、優勝争いに絡む回数が多くなり自信を取り戻す。ウイニングパットを沈めると、天を仰ぎ、右手で口を覆った。「今までのつらかった思いとか、色んな気持ちが込み上げてきた」。1年6カ月ぶりの頂点をかみ締めた。プロスポーツ選手に限らず、人は順調な時もあればスランプの時も。それを乗り越えた者しか分からないものがある。心打たれる一枚となった。

<マイナビABCチャンピオンシップ 最終日 蝉川泰果&中島啓太>

中島啓太が大会新記録の通算24アンダーで、シーズン3勝目を飾った。蝉川泰果と初の最終日最終組での対決。ともにアマチュア優勝のキャリアを持つ同学年だ。プレー中に談笑する場面もあったが、お互いを意識しているようにも思えた。

中島のウェアは赤。「ZOZOチャンピオンシップ」で優勝したコリン・モリカワも、最終日に赤いウェアを着ていた。中島はモリカワに憧れており、赤シャツを「最終日に着よう」と決めていたそうだ。

蝉川は優勝に届かなかったが、初の最終日最終組対決にファンも興奮した。中島の勝負カラーが赤ならば、蝉川は黄色。2人が躍動すれば、男子ゴルフはもっと盛り上がっていくに違いない。

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