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下部ツアーで学んだ「楽しむゴルフ」 44歳・李知姫が4位で最終日へ

◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(30日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6421yd(パー72)

ツアー出場優先順位を決めるQTは、通常トーナメントより多くの選手のプレーが慎重になる。しかも、連日の強風でコースの難度は上がる。打っては待ち、打っては待ちで3日目のラウンドはなんと6時間超に及んだ。

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「本当に、特に後半は風も強くて大変でした。風に慣れたいけど、慣れませんね」。李知姫(韓国)は苦笑交じりに一日を振り返った。来年2月には45歳、シニア世代に突入する体にはあまりに過酷なコンディション。しかし、6バーディ、2ボギーの「68」で通算5アンダーとし、20位から4位にジャンプアップした。

昨季、連続シードが20シーズンで止まった。44歳で迎えた今季、日本デビューした2000年の「穴吹工務店カップ」以来23年ぶりに下部ステップアップツアーで9試合に出場し、「山陰ご縁むす美レディース」では“下部初優勝”も経験した。

ツアー屈指のショットメーカーとして通算21勝、年間女王争いでランク2位が3回。そんな圧倒的なキャリアがあっても、下部ツアーは楽しかった。「みんな、一日が終わると『きょうはどうだった』とか話したり…」。2000年プロ合格同期の山本薫里、先輩の大竹エイカ、年が近い佐々木慶子らかつて日本語を教えてくれた仲間が今も明るく、必死にプレーする姿を見た。一緒にわいわいやった。

新鮮だった。「レギュラーで一生懸命やってきたのもありますが“こんなに楽しくゴルフができるんだ”と。私も年だし、変えていかなきゃと思った。勉強になりました」。心満たされるシーズンを送ってきた。

ゴルファーとしての幅を広げた今、もっと挑戦したい。今回の最終QTは、下部ツアー優勝者の権利で出場できた。「そんなルール全然知らなくて、教えられて」。ラッキーと思った“ご褒美”を生かしたい。

レギュラーで長年、エースキャディとして帯同し、今週のバッグを担ぐ渋谷一英氏は言う。「ショット力、技術は昔と全然変わんないです。(シードを失ったのは)なんでなのかなと考えたら…ゴルフって年を取れば取るほど難しくなるでしょ? それしか思い当たらないです」

首位と4打差で迎える最終日。仮にトップ通過となれば、2021年に下川めぐみが記録した「38歳186日」を大幅に更新する最年長記録だ。QTだから1位にこだわる必要はないのだが「来年はレギュラーで上位を目指したい」。実現すれば、大ベテランには格好の起爆剤になる。(静岡県袋井市/加藤裕一)

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